将来は人工知能に仕事を奪われるのでアメリカのIBM株に投資するか検討中

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10〜20年後には、人工知能によって47%の仕事がなくなるようです。

 

もしこれが事実なら、自分の仕事が人工知能に仕事が奪われてもいいように、人工知能(AI)の株に投資した方が良いのかもしれません。

 

人口知能を開発することはわたしにはできませんが、人口知能を開発する優秀な人たちが集まる企業に投資するのは簡単にできます。

 

わたしなんかが一生懸命働くよりも、彼らに働いてもらった方が早いのは言うまでもありません。

 

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人工知能を開発するIBMはバフェットの主力銘柄のひとつ

 

IBMは、大型コンピュータの設計や運用を主に開発しています。

 

80年代ころから、インテルのCPUとマイクロソフトのOSを搭載し、IBMパソコンとして市場に投入していました。

 

アメリカ有数の巨大IT企業ですが、グーグルやアップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックに比べると、最近では影が薄い存在になりつつあります。

 

売上高も年々減少傾向にあり、アナリストからは厳しい評価が下されています。

 

年代、売上高、前年比率
2011年、1069億ドル、+7.1%
2012年、1045億ドル、-2.3%
2013年、997億ドル、-4.6%
2014年、927億ドル、-7.0%
2015年、817億ドル、-11.9%
2016年、798億ドル、-2.4%

 

毎年のように減益を繰り返し、2011年から200億ドルも売上高が減少しています。


しかし、投資家なら知らない人はいないと思いますが、IBMは世界一の投資家ウオーレン・バフェットが保有する主力銘柄のひとつです。

 

バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ社が保有する株式数は、8100万株、117億5000万ドル(約1兆4500億円)にも及びます。IBMの発行済み株式の8.3%を占める筆頭株主になっています。

 

バークシャー社のIBMの保有比率は、クラフト・ハインツ、ウェルズ・ファーゴ、コカ・コーラに続いて第4位に位置します。いかにバフェットがIBMに力を入れているかがわかります。

 

バフェットがIBMを購入したのは5年前の2011年、1株160ドルのときです。そこから、毎年のように減益を繰り返し、120ドルまで下落します。その過程で、バフェットはIBM株を買い増しし、筆頭株主になりました。

 

余程の自信がなければ、ここまで買い集めることはできなかったと思います。そして2016年現在は、再び160ドルまで回復しています。

 

IBMのPERは12倍と割安です、また配当も3.6%と業績が振るわない割には高い水準です。

 

売上げ高は、依然下げ止まっていませんが、バフェットが保有していると考えると、安心して買いに入れるのではないでしょうか。

 

バフェットが推奨していないと、わたしは怖くて買いに入れません。

 

IBMで稼げるかどうかは、人工知能やクラウドの事業次第

 

IBMは今現在、今後の経営を左右する程大きな転換点にいます。この改革に失敗してしまうと、おそらくIBMは現在の地位を失ってしまいます。

 

その改革とは、戦略的重点事業と戦略的非重点事業とを切り分け、非重点事業を経営から切り離そうとしています。

 

株価が上昇するかどうかは、この選択の結果によって大きく変わってきます。

 

戦略的重点事業とは、人工知能などのクラウド、アナリティクスやセキュリティ、モバイルやソーシャル部門を指します。いま現在トレンドに乗った主流の技術です。

 

対する非重点事業とは、ハードウェアやサーバーを中心とした従来型のビジネスモデルのことを指します。

 

IT業界を見渡すと、アマゾンを始めとするクラウドなどの仮想環境が主流になっているため、ハードやサーバーを自前で揃えようとする企業の需要は、年々減少傾向にあります。

 

IBMは既存のビジネスモデルを縮小しながら、新しい分野へ切り替えようとしている真っ最中です。戦略的重点事業は着々と成長を遂げ、既存事業の縮小をカバーしています。そのなかでも2016年四半期のクラウド事業の売上高は、44%と大きく上昇しています。

 

既存事業に比べて利益率が高いのも、新事業の特徴です。バフェットがIBMを評価しているのは、この戦略的な重点事業が今のところ成功しているからです。

 

<IBM重点事業分野の目標値>
2015年、290億ドル
2016年、323億ドル
2017年、359億ドル
2018年、400億ドル

 

今後も順調に成長していけば、2018年には400億ドルまで成長します。

 

これだけ重点事業が成長しているにもかかわらず、全体の売上高が減少し続けているのは、それ以上に既存の中核事業の売り上げが、下げ止まらないからです。

 

元々IBMは既存の中核事業で、ビジネスが成り立っているため、完全に移行するのは時間が掛かります。

 

この点を、アナリストや個人投資家は悲観しているため、株価は割安(PER12倍)に放置されています。

 

しかし、重点分野の全体の売り上げ比率は37%と、着実に成長しています。これが全体の売上げの半分を占める頃には、下げ止まるのではないかと期待しています。

 

一時120ドルまで落ち込んだIBMの株価が、160ドルまで再び回復してきたということは、市場関係者はこの点に気付き、徐々に認知されてきたのかもしれません。

 

IBM株投資が失敗する可能性は?

 

参考にさせて頂いているブロガーの方も指摘している点ですが、もちろんバフェット銘柄といえども、失敗する可能性は十分にあります。過去に投資を失敗し、撤退している企業も少ないですがいくつかあります。

 

IBM株で失敗するとしたら、以下2つの可能性があります。
①重点事業分野の成長が止まる
②既存事業分野の下落が激しすぎる

 

変化が激しいIT業界なので、どちらもないとは言えません。

 

IBMはこの業界で100年以上も生き残ってきましたが、だからといって今後もそうだと考えるのは楽観的な気もします。

 

この投資が失敗するシナリオも十分にあることを、肝に銘じておく必要があります。

 

NYダウ平均が最高値を更新するなか、IBM株を買う?

 

個人的には、逆張りが好きなので、調べれば調べるほどIBMの株に魅力を感じてしまいました。

 

IBMの売上げは年々増加していますが、それでも戦略的な新しい分野を開拓し、着々と利益を積み増しているのは、さすがだなと思います。

 

わたしはIT業界に勤めていますが、変化に対応する能力がある会社は、それほど多くはありません。日々プロジェクトに追われながら、クラウド分野などの新しい技術をアップデートしていくのは、言うほど簡単ではありません。

 

IBMを調べるほど早く買いたいなという気持ちが強くなります。

 

ただ、タイミング的に今は良くないのではないかなと思っています。そう言っていると、ずっと買えないのかもしれませんが。

 

ニューヨークダウ平均は、連日のように過去最高値を更新しています。さすがにこんな状況で、米国株に新規参入したいとは思いません。。

 

しかし為替相場はわずか1カ月で、1ドル103円から113円まで、円安が進みました。

 

正直、円をドルに換えて、早く買った方がいいのか、それとも今は待った方がいいのか悩みます。

 

結果なにもせずに傍観したままです。

 

マネックス証券は米国株の売買も可能です。

 

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