インデックス投資はなぜだめなのか?インデックス投資がお金持ちになれない理由

市場平均を目指すインデックス投資は、アクティブ投資(利益を出そうとする手法)に比べてとても人気が高いです。投資とは利益を目指して行う行為なのに、ちょっと違和感があります。

 

平均的な年収400万円のサラリーマンが、インデックス投資を目指して投資をしても、一生お金持ちになることはあり得ません。

 

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インデックス投資とは

 

インデックス投資とは、市場の動きを表す特定のインデックス、日経平均やTOPIXやNYダウ平均と連動した値動きを目指す運用手法のことです。

 

インデックス投資に対してアクティブ投資とは、市場の平均に打ち勝つように目指す手法のことを指します。

 

それぞれの手法には、メリットとデメリットがあります。実はアクティブ運用よりも、インデックス運用の方が人気があります。

 

アクティブ運用のメリットは、市場平均に打ち勝とうとするため、成功したときの利益が大きくなります。デメリットは、投資家が市場平均を打ち勝つのは難しいという事実です。

 

実際に投資のプロであるヘッジファンドが運用するファンドマネージャーでさえ、コスト(売買手数料、報酬)を換算すると、大半が平均値よりも下回ります。

 

※この時点でプロの投資家という、言葉は死語にするべきだと思いますが。株の初心者の方はこの事実を、しっかりと受け止めた方がいいと思っています。

 

高い手数料を払って、市場平均値にさえ打ち勝てないのであれば、お金を払う顧客からすれば最初から日経平均やTOPIXなどの平均値に投資したいとなります。

 

こういう背景からも、インデックス投資が人気を博しています。

 

また、資産が多くない個人投資家からみて、資金が豊富でたくさんの銘柄に分散投資を行いリスクヘッジできるインデックス商品は、とても魅力的に映ります。

 

サルが選んだ銘柄も、投資のプロが選んだ銘柄も変わらないという事実

 

世界的な有名な書籍
「ウォール街のランダム・ウォーカ―株式投資の不滅の真理 」
(全米で150万部売れる大ベストセラーです)

 

 

 

 

にも書かれていることですが、
「市場はランダウに動き、サルがダーツを投げて適当に選んだ銘柄も、プロが厳選して選んだ銘柄もパフォーマンスは、結果的に同じになるという理論です」

 

この理論は、ノーベル賞を取り信憑性のある投資論として語られています。

 

このストーリーが言いたいことは、市場は非常に不確実な世界で、プロの投資家でさえ勝てるかどうかわからないという話です。

 

わたしはこの本を読んだときに、衝撃を受けました。

 

たしかに、市場平均に打ち勝てるプロの投資家が大半なので、間違っているとは思いません。しかし、心のどこかで納得できない気持ちがあります。

 

理屈は理解できるけど、身体が理解していないような感覚です。

 

その当時は、ジョージ・ソロスや、ウオーレン・バフェット、ピーター・リンチの本を読み漁っているときで、サルが適当に選んでもパフォーマンスが変わらないなら、投資の勉強する意味がないじゃないか?と思いました。

 

また、サルが選んでも結果が変わらないのに、どうして勝ち続ける投資家が存在するのだろうか。

 

しかし、あるバフェットのある言葉を聞いて、悩むのを辞めました。

『ブリッジであれチェスであれ銘柄選別であれ知恵の競争をしている時に、「考えるのは時間の無駄使いだ」と相手が教えられていること程、有利な条件は考えられるだろうか?」』

 

内容がすぐに理解できませんでしたが、わかった時には衝撃が走りました。

 

勝ち続ける投資家には、やはりそれなりの理由があります。投資の知識以外にも、成功法則のようなものを持っています。成功するために自分で考えるのを時間のムダと諦めてしまうことは、お金持ちになることを放棄することと一緒です。

 

自分で考える事を辞め、インデックス投資に走る投資家が増えてくれれば、それは考える人たちにとっては大きなチャンスになります。

 

自分で考えた選んだ銘柄が、市場で勝てなかったからといって、インデックス投資に逃げてしまうくらいなら、株式投資はやらない方がいいなと思いました。

 

この書籍から学んだことは、1日12時間本業で投資と向き合っているプロでさえ、勝てないほど、投資には高い壁があるという解釈をすることにし、本を閉じました。

 

インデックス株はリスクが低いが、お金持ちへは道が遠回りすぎる

 

インデックス投資にもメリットはたくさんあります。

 

リスクを最大限に減らし、1~2%の利益を目指して、上げ相場でも下げ相場でも定期的に買い続ける手法は、投資家のムダな感情を排除し、合理的な手法だと思います。

 

日経平均が、ゼロになることはあり得ないので、大きく下がった時にポジションを増やすことができれば、確実に資産を増やすことができます。

 

また、本業の仕事で忙しくて、銘柄選択のために時間割けないサラリーマンにとっては、最も少ない時間でハイパフォーマンスを出す最適な手法かもしれません。

 

しかし、年収が400万円程度で、資産もたいして多くない個人投資家が、インデックス平均で運用したとしても、いつまでたっても資産を増やすことはできません。

 

一部の投資家が個別銘柄で大きく儲かっている時に、皆と同じようにほんの少しだけ儲かって、市場が暴落したときに、皆と同じように損をするだけです。


わたしの周りのサラリーマンでも、リスクの低い投資信託を買う同僚がいます。

 

よくよく話を聞いてみると、個別銘柄で100万円くらい利益を出したけど、大暴落で大損して辞めた。そして、リスクの少ない信託に流れたと言います。

 

たしかに、大損する可能性はなくなりますが、暴落が来たら損をするのには変わりません。そして、大損する可能性がなくなった分、金持ちになるチャンスも放棄しました。

 

その投資信託の商品も市場平均値でさえ上回るかどうかは、未知数です。

 

大損することは必ずしも悪い経験ではないのかなと思っています。

 

株式投資で大金を稼ぐ成功者も、若いときに大きな失敗をひとつやふたつ経験しています。失敗から学んでやり続けたからこそ、大きく成功して大金を稼げるようになりました。


資産が2000万円や3000万円に増えてくると、また投資戦略は変わるのかもしれませんが、1000万円を超えないうちは、まだまだリスクの高い個別銘柄の業績回復株に絞って投資をしたいと考えています。