マイケル・マスターソン
「大富豪の仕事術」
人はどうしてお金がほしいのか
久しぶりにお金に関するダイレクトな本を読みました。同時に今のままでは、いつまで経ってもお金持ちになれない、ヤバイなと危機感も感じました。
単なる思考だけでは人生は変わらず、効果的な行動を起こすための具体的な戦略が書かれていました。
「人生を変えるには実のところ何が必要か?」この章を読むだけでも価値がある一冊です。
わたしはお金が大好きです。銀行口座や証券口座のお金が増えていくのがとても楽しみです。ただの数値を見るだけですが、お金には不思議な魔力があるようです。
お金が欲しい理由は、高級住宅に住み、高級車を乗り、高級なスーツと時計を身につけたいからではありません。お金があると経済的自由を獲得し、時間やお金に縛られない自由な生活を手に入れることができるからです。
朝起きて、会社に遅れないようにアラームをセットし、朝の満員電車を耐え会社に行き、夜の8時まで誰かに指図される、そんな仕事から解放されます。
好きな時間に起きて、思考を巡らせるために大好きな投資の本を読み、好きなときにランニングし、好きなときに旅行に行く、こういう生活を手に入れたいからです。自分らしく生き、好きなことを追求するためには、お金が必要です。お金が稼げないと絵に描いた餅です。
こう考えると、お金はただの手段だということがわかります。お金がないと平然と語る人は、お金の本当の価値に気付いていないだけなのかもしれません。
お金持ちになり自由な生活を手にいれる人と、一生サラリーマンとして会社の奴隷になっている人とでは何が違うのか、ずっと興味がありました。
年収400万円しか稼げない人と、会社に属さずに数億円稼ぐ人の違いはなんだろうか。同じ人間でも、何百倍も収入に差がでるほど仕事が早いのだろうか?
お金持ちの習慣や考え方を知れば知るほど、普通のサラリーマンの思考とは180度違うことがわかります。
お金持ちになれるかどうかは、行動するかしないかの違い
著者のマイケル・マスターソンは、年商100億円を稼ぐ起業家です。コンサルタントとしても多くの起業家の相談に乗り、ビジネスを成功に導いてきました。
著書は同じノウハウやビジネスチャンスを教えても、誰もが成功するわけではないといいます。同じ知識を持っているのにもかかわらず、成功する人はごく一部の人です。
その違いは行動するかしないかの違いだと言います。最初の一歩を踏み出すのは、中々難しいことです。
わたしは本を読むのが好きで、あるときお金持ちになるための本を読んでいて「ドキッ」としました。
「今日寝る前に自分自身に向かって次の質問をしてください。今日1日のうちに何パーセントを一生型収入を生み出すことに使いまいしたか?もしその答えがゼロだったら、問題ありです。明日の朝起きたら、さっそく行動を起こしましょう。」
思い返すとお金が欲しいと言いながら、何も行動していない自分がいました。
仕事から疲れて家に帰って、ご飯を食べてネットの動画を見ていると、それだけもう一日が終わります。週末は、カフェに行って一日中本を読み、夜は気の合う友人とお酒を飲みに行く。
会社の報酬以外で収入を得るために使っている時間は「ゼロ」です。このままではまずいなと焦りました。
いくら会社の仕事を効率良くこなしても給料はたいして変わりません、いくらビジネス書を読み漁って知識を付けても、収入はいっこうに増えません。
具体的な行動をしなくては、いつまで経っても貧乏だということに気づきました。これを読んだ次の日から、お金を稼ぐために最低でも2時間を割り当てることに決めました。
人と同じことをしてもお金持ちにはなれない
わたしはサラリーマンをしながら、個人投資家でもあります。投資をする上で一番大切にしているのは、人と違うことをすることです。
みなと同じように投資していたのでは、絶対にお金持ちになりません。
基本的に常に勝ち続ける投資家は、「逆張り投資」をしています。普通の人と逆のことをしてお金を儲ける手法です。大半の投資家は、順張りといって上昇している銘柄に投資をしています。
世界一の投資家ウオーレン・バフェットは、人々が本当の価値に気付いていない企業にお金を投資します。最近では、IT企業のIBM株がそれにあたります。
三大投資家の一人ジム・ロジャーズは、デスクワークをしちえるプロのアナリストが気づかないような、世界から嫌われている国に投資します。そして、みんなが注目し始めてバブルになるころに売り抜けます。市場を解放する前のベトナムやミャンマー、現在ではロシアや北朝鮮がそれにあたります。
ジム・ロジャーズは、投資で大金を得るためには、人々の逆をつくことが大切だと言います。
「大衆の考えや真理に逆らうこと、自分で考えることこそが、投資で成功する秘訣なのだ。大衆に従ってはいけない。こんな簡単なことを守るだけで、君は成功に近づけるんだ。」
大事な事は、人と違うことをすることです。
もしも周りのサラリーマンと同じように、毎日遅くまで残って会社の仕事しかしていないのなら、それはとてもやばい状況です。まわりと同じことをしてもお金持ちにはなれません。
みなが残業して遅くまで仕事をしているなら定時に帰る必要があります。あいつは他のサラリーマンと働き方が違うと注目されるようになります。
もしも、みな定時に帰っているなら、遅くまで仕事をするべきです。周囲と差別化して、良い評価を得るチャンスになります。
大富豪になる人の仕事術とは
成功する人たちは、そうでない人たちと比べて何が違うのか。成功する人たちは朝起きてから何をやるのか。
この本には、具体的な「8つの行動」が書かれています。
<もくじ>
はじめに 今日から始まる充実した人生の送り方
PART1 充実した人生のためのマスタープラン
PART2 一番の夢を現実のものに変えるには
PART3 毎日を実りあるものにするために
PART4 より豊かな、より楽しい人生をつくりだす
PART5 成功するために必要な努力
PART6 成功者のスキル
PART7 成功への障害―とそれを克服する方法
PART8 富を築く
最後に宣伝ぽくなりましたが、オススメの一冊です。
他の書籍に比べて値段は高いですが、読む価値があります。居酒屋の2時間のコースと同じ値段で手に入ります。
わたしはお金がもったいないので、外に飲みに行く事を辞めました。同僚と2時間お酒を飲んで、生産性のないくだらない話をしても、何も価値を生み出さないからです。2軒目、3軒目と飲みすぎてしまい、次の日2日酔いになると、貴重な1日を無駄にしています。
お酒は思考を停止させる効果があるので、サラリーマン生活にストレスを感じている時ほど、たくさんお酒を飲んでしまいます。
同じお金を払うなら、価値のある1冊の本を買って、その時間に読んだ方が何倍も生産的です。