テンバガー(10倍株)で一攫千金の儲けを得ようとすると、絶対に失敗する理由

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投資の世界では、株価が10倍になることをテンバガー、3倍になることをトリプルバガー、2倍になることをダブルバガーと言います。

 

先日、持ち株のシャープで人生初のダブルバガーを達成しました。

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さらにその2ヶ月後にはトリプルバガー(3倍株)になりました。

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投資をしている方なら、だれもがテンバガーになることを願っています。しかし願うのはいいですが、これを目標に投資をしては絶対にいけません。

 

テンバガーでネット検索すると、

「テンバガー(10倍株)銘柄で一攫千金!
 資産を10倍に増やす方法」

 

こういう関連の検索結果が大量にヒットします。

 

お金に欲がくらんでいると、「100万円の投資で1000万円の利益」と聞くとつい引き込まれます。しかし、あなたが株式投資で資産を築きたいのであれば、こういう類の儲け話に一切耳を貸さないようにしましょう。

 

冷静に考えましょう。10倍株を手にして1億円儲けたという話はよく雑誌などでも目にします。一生に一度巡り会えるかわからない10倍株を手にしたらたしかに夢のある話です。しかし、こういう明るい話題の裏で、1000万円損をする可能性が常にあるということを忘れてはいけません。

 

1000万円を常に失う可能性と、運がよく1億円得る可能性、これを天秤にかけてみてください。1億円得る可能性が何%だったら、あなたはこのゲームに参加しますか?

 

50%ですか?50%ならそれほど悪くない賭けです。しかし現実はどれだけ楽観的に見積もっても5%以下でしょう。

 

ギャンブルがしたいのであれば、カジノやパチンコに行くべきです。わたしは、株が好きで好きで仕方ないですが、こういう安易な記事をみると悲しくなります。

 

株式投資の王道は長期保有です。複利の効果を最大限に利用するのが投資だからです。それ以外の方法は、ただのギャンブルにしかすぎません

 

<新規口座開設の5万1000円のキャンペーンについて検証>

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なぜテンバガーを狙ったらいけないのか

 

この記事によるとテンバガーについて以下のように語られています。

 

テンバガーの条件は低位株(ボロ株)
株価が急上昇するのは、1株100円から300円の低位株

 

テンバガーが期待できるのは中小企業
テンバガーを探すなら東証一部ではなく、中小企業に狙いを定める

 

時代の流行をつかむ
テンバガーという金脈を探し出す方法は、今後トレンドに上がりそうなキーワードを探すことが重要

 

ポイントはロースク足、テンバガーをチャートから見つけるテクニック

 

人生でテンバガー株を2回見つけられたら、100万円×10×10で1億円になる
テンバガーは宝くじより当たる確率は高い、1億円は夢じゃない

 

空売りするならSMBC日興證券口座開設がおすすめ

 

 

見なければいいんでしょうが、見ていると気分が悪くなってきます。これらの情報はすべて間違っています。このやり方で投資するということは、お金をドブに捨てるようなものです。

 

検索結果の最上部に表示されるということは、たくさんの個人投資家の方が目にしていることと思います。

 

サイトをみると凝った画像やアイコンを使って、それなりにお金をつかっているブログです。一晩でお金持ちになりたい人をターゲットにブログで稼いでいるのがわかります。

 

なぜ低位株やボロ株はダメなのか?

 

株式投資の王道は長期保有が基本です。手数料や税金など売買にかかるコストを下げ、複利の効果を最大限に利用するのが投資だからです。それ以外の方法は、ただのギャンブルにしかすぎません。

 

まず、長期投資という視点に立つと低位株、ボロ株を買うという選択肢はなくなります。汗水たらして稼いだ大切なお金を、いつ潰れるかわからないような低位株に投資するのは辞めましょう。

 

時間の無駄です、大概は失敗してお金をドブに捨てます。

 

低位株というとサラリーマンの8割が働く中小企業ですが、外からは見えないちょっとしたことで状況は一変します。まず、大企業は簡単には潰れません、大概の大企業は儲ける仕組みがしっかりあるからです。

 

対して中小企業の場合、キーマンになる人が1人か2人は必ずいます。かれらのおかげで企業が成り立っているといっても過言ではありません。例えばその人材が、身体を壊したり他の企業へ転職してしまうと、一気に会社の業績が変わります。こうした変化は外から決算書の数値をいくら眺めていてもわからないことです。

 

手っ取り早く儲けるために、わたしも過去に何度か低位株に挑戦したことがありました。値動きか大きい銘柄は魅力的に見えます。しかし、リスクの割にリターンが見合っていないこと、投資というよりもギャンブルに近い感覚、稼いだ大切なお金をこんないつ潰れるかわからない企業に投資したくないと思い辞めました。

 

なぜトレンドを追うことはいけないのか?

 

投資以外でもそうですが、トレンドを追っている人は成功することができません。

 

トレンド好きな人たちは、いつも手っ取り早くお金持ちに探す方法を探しています。アフェリエイトで稼げると聞いたらアフェリエイトをやってみよう、FXで稼げると聞いたらFXをやってみよう、株でテンバガーを見つければ金持ちになれるならやってみよう、彼らはつねに探し続けます。

 

あっちがダメなら、こっちをやってみよう、こっちがダメならあっちをやってみようという行動にはキリがありません。そして行く先々で、専門書や講習代を購入し、そこで待ち受けて商売している人のカモになっています。これを商売にしている人はそれを分かった上で商売をしています。

 

トレンドを追うよりもひとつの場所に腰を落ち着かせて、確かな戦略を築いた方がお金は効率よくゆっくりと確実に増えていきます。

 

確かな戦略とは新しい戦略を見つけ出すのではなく、すでに過去に成功した人たちの方法から学ぶだけです。

 

なぜテクニカル分析はだめなのか?

 

わたしはこの方法でお金持ちになった人や書籍を見たことがありません。多くの成功した投資家も同じことを言います。

 

どうして上下に動く意味のない挙動(ローソク足)をみて、自分の大切なお金を掛けられるのか理解に苦しみます。ダメな理由を考えるのも時間がもったいないくらいです。

 

ダメな理由は短期の値動きには何も意味がないからです。

 

テンバガーは宝くじより当たる確率が高い

 

人生でテンバガー株を2回見つけられたら、100万円×10×10で1億円になる
テンバガーは宝くじより当たる確率は高い、1億円は夢じゃない

 

ここまでくると本当に悪質です。というか、いい加減すぎて笑ってしまうレベルです。

 

記事によるとテンバガーにあたる可能性は、1年間で20銘柄あるといいます。

日本株の銘柄が3000あるとすると、確率は150分の1です。

 

150銘柄のなかにひとつテンバガーが含まれているとして、150銘柄に10万円ずつ投資しても1500万円必要になります。10万円が10倍になっても、100万円にしかなりません。

 

ただしくスクリーニングできれば当たる可能性を上げられるという声が聞こえてきそうですが、パチンコ台を選ぶのと同じようにただの運頼みにしか見えません。

 

こんなやり方をいくら追求しても、お金持ちになれるとは到底思えません。

 

運よく当たって一時的には資産を増やすことに成功したとしても、翌年にはすべてを失っている可能性があります。

 

まとめ 

 

こんな質の悪いサイトが、検索結果の上位に表示されること自体に、ちょっとびっくりしてしまいました。

 

投資で資産を形成したいのなら、長期投資で複利の効果を最大限に発揮する方法が一番確実です。投資の世界にギャンブルを持ち込もうとすると、遅かれ早かれ必ず失敗します。

 

トリプルバガーやテンバガーは狙ってするものではありません。

 

お金儲けを餌にビジネスをしている人がたくさんいます

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