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個人投資家、トランプ相場でひと息 4割がプラスに|マネー研究所|NIKKEI STYLE
2016年は4割の個人投資家の運用成績がプラスだったようです。
みなさんはこの4割という数字が多いと思いますか?それとも少ないと思いますか?
わたしは少ないと思っています。なぜなら、終わってみれば2016年は日経平均が上昇して終わった年です、上昇率は14%もありました。
にもかかわらず、4割の個人投資家しか勝てていません。
2016年は上げ下げが激しいジェットコースターのような相場でしたが、結果的に日経平均は「17000円」→「19500円」まで上がり、上昇相場の年でした。
では2016年にプラスだった個人投資家は、どういう行動をしていたのでしょうか?反対に負けた投資家はどうでしょうか?
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マイナスという苦渋を味わった投資家は?
まず今年の相場を振り返ると、年始のチャイナショックから始まり相場の急落、6月のEU離脱、ドイツ銀行破綻のうわさなど悲観的な空気が漂い、そこから11月のアメリカ大統領選挙で急上昇するなど、乱高下の激しい一年でした。
こういう相場で損をしてしまう投資家とは、乱高下したときに、大暴落の不安に駆られて底値で売り飛ばしてしまう投資家です。
おそらくこれをやってしまうと、2016年はマイナスで終えたのではないでしょうか。
売らずに持ち続けていれば、数日後、数カ月後に反転した可能性が非常に高いです。
→日経平均を見ればわかるように
悲観的なニュースで常に精神的にナーバスになり過ぎてしまい、利食い(利益確定)や損切りをしてしまった投資家も多かったのではないかと思います。
プラスに終えた投資家は?
逆に2016年のような相場でプラスで終えた個人投資家は、どのように行動したのでしょうか。
銘柄が下がっても損切りに走らず、買い増しか放置して持ち続けていた長期投資家は、儲けることに成功しています。
→2016年はその結果が顕著にでた年でした。
極論を言ってしまえば、短期で売買せず長期投資家に徹しれば、リーマンショックが発生したような年以外は、ほとんどがプラスで終えることができます。
→これはめちゃくちゃ大事なことです。
長期投資家の基本は、下がったから買い増し、上がったら何もせず放置します。
チャイナショックで下がった時は、買い増しするチャンスだし、イギリスEU離脱の局面のときもそうです。市場平均が下がれば下がるほど、持ち株を増やすチャンスになります。
ではもしも、2016年のようにアメリカ大統領選挙で暴騰せず、リーマンショック2に突入した場合はどうなっていたでしょうか?
その場合、2016年の運用成績はマイナスになります、2017年に底値を付けなければ、2017年の運用成績もマイナスになります。
しかし、その後の2018年、19年は何倍にも資産を増やすことになります。
短期投資家の弱点は、このメリットを最大限に活かすことができないことです。
短期投資家は先のことを予想せずにはいられない
短期投資家の弱点は、先のことを予想して行動してしまうことです。
予想が当たればいいですが、現実問題、連続して予想があたることはまずありません。
短期投資家の中には、先の事を予想していないと考えいる人もいますが、実際には予想しています。
イギリスの国民投票がどうなるかわからないから、利食い、損切り、安全な方へ資産を移そう
→下がることを予想している
イギリスの国民投票の前に関連の銘柄を買い増ししよう
→上がることを予想している
イギリスの国民投票で大きく日経平均が大きく下げたから、損切りしよう
→これからもっと下がる
など常に先のことを予想して行動しています。
・長期投資家は何もしないか、後出しジャンケン
長期投資家は先の短期の値動きで、ポジションを変えることはほとんどありません。
イギリスの国民投票で日経平均が下がった
→来週も来月も下げたら買い増ししよう
考えるのはこれだけです。
自分のポジションを変えるときは、数年単位でじっくり考えた結果ポジションを変えます。
短期投資家のようにその時々の感情で行動することはありません。
投資の世界では自分に自信がある人ほど失敗してしまう
他の個人投資家のブロガーさんの記事を読ませて頂く機会は増えましたが、やはり資産が大きい投資家ほど自分の手をあまり変えません。
もちろんキャッシュが増えると、買いに入りますが、ほとんど売る機会というのはありません。
対して資産が少ない個人投資家ほど、色んなことをしています。
「来月イギリスの国民投票があるから、利食いしたとか」
「暴落にかけて、空売りを仕掛けたとか」
「リスク分散のために、あれとあれを買ったとか」
ヘッジファンドなどのプロの投資家を目指しているのかと疑問に思うくらいです。
先のことを予想するのはもちろん良いことですが、それを前提に行動してしまうと市場では損をしてしまいます。
自分が正しいんだという自信は、投資の世界では危険な要素です。