株式投資に出会ってわたしの人生が変わったと言っても過言ではありません。
お金はただの数値でしかありませんが、お金が徐々に増えていくのを見るのは、言葉に表すことができないほど考え深いものがあります。
特別な才能がない凡人でも、誰もが簡単にお金を増やすことができるのが株式投資の世界です。わたしは自分がサラリーマンとしてお金を稼ぐ能力がないことをようやく悟りました。
日本のサラリーマンは、だれもが一生懸命になって長時間仕事を頑張ります。この中で、頭一つ飛びぬけた存在になるのは、容易なことではありません。
たとえ自分と同じくらいアウトプットがある人がいたとしても、その人が自分よりも長い時間会社にいると、どうしてその人の方が評価は高くなってしまいます。
会社の仕組みとしてはそういうものです。
しかし労働者の競争に比べて、意外と株式投資の世界はそれほど難しくはありません。
投資の世界で頭の良さというのはそれほど重要ではありません。どれくらい働いたかも一切関係ありません。
勉強した時間に比例して成功できるのであれば、もっと多くの投資家が投資の世界で成功しています。
投資で大事なのはお金を稼ぎたいという衝動に打ち勝つことです。世界一の投資家ウオーレン・バフェットは以下のように言います。
「25以上のIQがあれば投資での成功は頭の良さとは何ら関係ない。
それなりの頭があれば、投資で必要なのは多くの投資家を失敗に陥れる衝動をコントロールできる気質だ。」
わたしと株式投資との出会い
わたしが最初に投資について知ったのは、社会人2年目の23歳の頃です。
2008年のリーマンショックの影響で、給料も低く満足な仕事ができず、毎日ストレスを抱えて生活をしていました。朝の満員電車に乗りながら、目が死んだ魚のようになっていました。
大学の専攻も理系でしたが、経済、哲学、歴史、世界史、そういう事には一切興味がありませんでした。
そんな私がたまたま本屋で、ジム・ロジャーズという投資家の本に出会います。
中古本:30円
ジム・ロジャーズとは、ウオーレン・バフェットと同じように世界三大投資家と呼ばれるうちの一人です。
投資などに一切興味がない普通のサラリーマンでも、ウオーレン・バフェットがどういう人物かを知っている人は多いと思いますが、ジム・ロジャーズはそれほど有名ではありません。
ジムロジャーズはジョージ・ソロス(世界三大投資家の一人)という投資家と国際投資会社を共同設立し、10年で4000%を超える驚異的なリターンを実現します。そのときの、米国のS&P500株の指数はわずか50%しかありません。100万円を投資すれば、10年で400億円にもなります。
そして37歳で大金を手にリタイアし、そのお金で世界中を旅して回ります。
1990-92年の間に、バイクで世界6大陸を渡り65065マイルを走破するというギネスブックを持っていますが、そのときの旅行記がこの本に書かれています。
今でもこの本を読んだ時の衝撃は忘れられません。いまだに、この本を超える刺激的な本に出会ったことはありません。おそらくこれからもないでしょう。
その時のわたしは、大学の卒業旅行以外で海外に行ったこともなく、語学の勉強もしようと思ったことも無いし、他の国にも無関心でした。
インターネットもない時代にバイクで世界一周するってどうゆうこと??と思いました。
しかも当時、社会主義国家だったソビエト連邦、アフリカ大陸まで横断しています。正直信じられないことばかりでした。
この本には知性と教養があります。だからこそ物語に惹き付けられます。
沢木耕太郎さんが書いた「深夜特急」という旅行記も新鮮でした。サラリーマンの価値観が均一化した時代だったからこそ、バックパッカーの聖書と言われるほど人気になったのだと思います。
しかし、この本を読んでしまうと、少し物足りなさを感じてしまいます。
深夜特急:
インドのデリーから、イギリスのロンドンまでを、バス(特に路線バス、高速バスなどの乗り合いバス)だけを使って一人旅をするという目的で日本を飛び出した主人公「私」の物語であり、筆者自身の旅行体験に基づいている。
あっけなく退場させられた人生初の株式投資
このジム・ロジャーズの本がきっかけで、人生で初めて株式投資の世界に足を踏み入れました。証券口座の作り方もよくわからなかったですが、それでもネットがあればだれもが簡単にできます。
わたしも彼のように成功して、大金を手にしたらサラリーマン生活を脱出できる、世界を自由に旅ができると夢を膨らませました。
しかし、現実と理想はまったく違います。あっという間に資産を減らし、わずか半年ほどで退場することになりました。
その後は、この本の影響を受けて海外旅行に行き、もっと外の世界を知りたいと思うようになり、英語の勉強を始めます。
そしてそこから3~4年は、英語をマスターすることに集中し、株式投資の世界から遠ざかってしまいます。結果的に、英語ができるようになったことで、視野が広がり、色んな事にチャレンジできるようになりました。しかし、株式投資から離れてしまったことには深く後悔しています。
あのときに投資を辞めず続けていれば、今はもっと多くの資産を手にしていたことは間違いありません。
わたしと2度目の株式投資との出会い
再び、投資の世界に戻ってきたのは、2014年のアベノミクスで市場が湧いていた次の年です。このときに海外勤務が終え日本に戻ってきた時です。
海外で働くという目標にしてきた事を達成し、次に何をやるか方向性を見失っていた時でした。
自分が何をしたいのか、わからずに日々を過ごしていましたが、もう一度ジム・ロジャーズの本を読んでみようと思いました。
やっぱり読んでみると、むかしの感覚が戻ってきます。
海外に旅をしたいと思うようになったのも、英語を勉強しようと思うようになったのも、この本を読んだのがキッカケです。
また損をするかもしれないけど、もう一度株式投資を始めてみようと思いました。
このときは昔と違って、他に知り合いもいない地方に住んでいたし、他にやりたいこともなかったので、じっくりと投資に向き合うことができました。今まで5年間も遠回りしてきて、やっと正しい道に辿り着いたような気持ちです。
昔は本屋にいくと手っ取り早く儲けたいと思いテクニック本ばかりを手にしていましたが、まずは成功している人はどんな人かを研究しました。
どういう人が大金を手にして、どういう人がお金を失うのか。
正しい知識を身に付けていくと、なぜ5年前の自分はお金を失って退場する羽目になったのかもわかりました。
今は3年経ってもまだ生き延びていることを考えると、昔の自分よりは幾分成長できたのだろうと思っています。
経済や歴史、経営については、まだまだわからないことだらけですが、それでもこの世界でお金を増やしていくのは、それほど難しい事ではないというのがわかりました。
たとえ、一時的に資産がマイナスになったとしても、正しいことをしていれば、自ずとプラスに変わっていきます。マイナスのときでも平常心を持てるかどうか、試されているような気分になります。
世界一の投資家ウオーレン・バフェット氏がいうように、多くの投資家を失敗に陥れる衝動をコントロールできる気質さえあれば、誰でも成功できるという意味が、ようやく理解できるようになりました。
わたしと同じように現状に不満を持っている人がいたら
もしも年収が300~400万円程度、一生懸命会社の仕事を頑張っても、なかなか給料が増えない事に悩んでいるサラリーマンがいたら、是非株式投資の世界に足を踏み入れてほしいと思っています。
このブログを読んでくれると株式投資の世界で成功するのはそれほど難しくないことがわかります。