いざ、未経験者の方が投資をやってみようと思うと、経済について勉強しないといけない、毎日新聞を読まないといけない、と消極的になってしまう方が多いと思います。
わたしも最初はそうでした、何から手を付けていいのか正直わかりません。
投資未経験者の方はまずは以下の本を読んでみてはどうでしょうか。
山崎元
「難しことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください。」
投資とは専門用語も多く奥が深い世界です。しかし、だからといって難しく説明する専門家の意見を聞くのではなく、難しい事でもシンプルに説明してくれる方の話を聞くことをおススメします。
<20、30代の個人投資家を応援しています。マネックス証券では、現在最大51000円のキャンペーン実施中です。>
著者は個人投資家の強い味方
この著者は個人投資家の強い味方です。
基本的に個人投資家は、投資のアドバイスを金融業界の方に聞いてはいけないというのは通説になっています。証券会社や銀行の営業マンの給料は、個人投資家の手数料から支払われるからです。
それでも彼ら投資の専門家の話についつい乗せられてしまう人が後を絶たないのが現実です。
よくこれらの主体は無料のセミナーを開催していますが、これは最終的に自社の利益に繋がることを目的としています。たしかに有益な情報も得られるかもしれませんが、最後には彼らの商品を紹介されるのがオチです。
アドバイスはその道の専門家に聞くのが良いというのはよく聞く話ですが、実際には時と場合によります。
身体が体調が悪いからと医者からアドバイスを聞くのは正しいです。法人を設立するために税理士からアドバスしてもらうのも正しいです。
しかし、中古を含めて車が欲しいからといって、ディラーからアドバイスを聞くのは間違っています。
投資についても同じことがいえます。利益関係が一致しない第三者からアドバイスを聞くのが正しいやり方です。
世の中にある運用商品の99%以上はクズ
著者も金融数社を渡り歩いた「お金のプロ」のひとりですが、金融関係者の味方ではなく個人投資家の味方です。
著者は「世の中にある運用商品の99%以上は、はじめから検討に値しないクズだ」と主張しています。
自身でポジションを持って投資をすることもしていないため、自身のが持つ銘柄を勧めるようなポジショントークも一切ありません。
本書の内容紹介
「定期預金よりマシな方法はないの?」
「お金を増やしたかったら結局何をすればいいの?」
「老後はいくらあればいい?」
「家は買ったほうがいいの?」
「保険は入ったほうがいいの?」
「NISAっていったい何ですか?」
あなたはこの質問にいくつ答えられるでしょうか。
わたしたちは子供のころからお金に関する教育を受けないまま社会に出るため、自分から興味を持って調べる人以外は、なかなか回答できないと思います。
こういう問題をひとつずつクリアしていけば、自然とお金の増やし方も身に付くようになります。
お金を増やすテクニックとは、ずばりお金を減らさないテクニックだからです。
出版社コメント
僕「先生、金融のこと詳しくないし、これからもお金のことを勉強しないと思いますけど、お金の運用なんてして大丈夫なんですか」
先生「大丈夫。君みたいなド素人でも、ポイントさえおさえれば年間プラス5%くらいの運用なら目指せるよ」
年間プラス5%ていうのは結構すごい数値ですよ。年間100万円積み立てた場合、35年後には9000万円になります。
やっぱりインデックス型投資信託
この本の大事なところを要約してしまうと結論は、「手数料の低いインデックス型投資信託を買いましょう」となります。
これは先日紹介した、「はじめての人のための3000円投資生活」でも同じことを言っています。
結局、安全で確実なやり方を追求すればするほど、シンプルなやり方に行きつきます。
わたしのは本業はプログラマーですが、バグを量産するプログラマーとはシンプルなことを複雑に考えるのが好きです。
必要ない機能を追加したり、いらないオプションを付けたり、条件を増やしたりしてコード量を増やします、結果コードを追加した分バグが増えて、後から修正しにくいコードが生まれます。
銀行員が勧める商品ほど最悪なものはない
面白い事に銀行員がこれが良いと勧める投資信託ほど最悪なものがありません。
銀行員が勧める投資信託とは、銀行が力を入れている最近開発した主力の商品です。銀行の主力の商品とは、手数料が高く銀行側が儲けやすい商品のことを指します。
この国の国債は財政破綻寸前の日本の国債と比較して○倍ですよ、と勧める銀行員は多いですが、冷静に手数料を計算すると個人投資家の利益にならないことが多いです。
また、金融商品はリターンが大きいものほどリスクが大きく、どこかでショートしてしまう危険性が常にあります。例えば日本のバブルの時は、利息が恐ろしく高いですが、常に崩壊する可能性を潜在的に秘めていました。
銀行側はそのリスクを取りたくないからこそ、あなたにリスクを押し付けて、自分たちは安全な手数料を稼ごうというのが彼らの戦略です。
著者は元金融関係者にも関わらず、こういうことを痛烈に批判しているからこそ個人投資家に人気があります。
是非、なぜ彼らが勧める商品がダメなのかを自分で説明できるようになるためにも、本書を参考にすることをおススメします。