手っ取り早くお金を稼ぎたいと思っていると、逆にお金を失ってしまう理由

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お金を稼ぐためにはお金を稼ぐためのスキルが必要ですが、自分の軸を持たずそればかりを追いかけてしまうと、逆にお金を失ってしまいます。

 

なぜかというと、お金を得たいと思っている人をターゲットにビジネスを展開している人たちが世の中にはたくさんいるからです。彼らにとってあなたは絶好のカモになります。


世の中で一番簡単にお金を稼ぐ方法は、この「手っ取り早くお金を稼ぎたい」と思っている人たちをターゲットにすることで成り立ちます。

 

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お金持ちになりたい人をターゲットにするビジネスが儲かる

 

こんな話があります。

 

1848年に当時アメリカの果てだったカリフォルニアで黄金が発見されたのを皮切りに、全米から一攫千金を求めて金発掘者が殺到しました。

 

このときに一番儲けたのは金発掘者ではありません。スコップやバケツなど金を発掘するために必要な道具を売っていた人たちです。

 

これはアメリカのゴールドラッシュのときに起きた現象ですが、姿形を変えて歴史上ありとあらゆるところで目にすることができます。

 

例えば、株式投資や先物取引、FXなどの為替取引きでお金持ちになりたい人は無限に存在します。しかし、この手の方法で実際にお金持ちになるのはほんの一握りの人間です。


不安定な市場に日々立ち向かい神経をすり減らすよりも、もっと簡単で確実にお金を得られる方法があります。投資で一攫千金を目指すよりも、そうなりたいと思っている人たちに情報や教材を売りつけることです。

 

彼らはお金持ちになる手段を得ることに疑いを持っていないため、ありとあらゆることにお金を使っていきます。高額のセミナーに参加したり、本屋には売っていない高額の教材を手にしたり、自動売買ツールを購入したりなどがそれにあたります。

 

情報や道具の提供者は、手数料を稼ぐ証券会社や、営業マン、セミナーを開く業者になります。

 

こうした方法でお金を得ている業者や個人は、インターネットで検索すると検索上位に簡単に見つかります。

 

「テンバガー(10倍株)で資産を10倍にする方法」
「デイトレーダーで月に10万円稼ぐ方法」
「1日1時間の取引で月に10円稼ぐ方法」

 

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アフェリエイトビジネスは?

 

投資関連は歴史が長いですが、最近ではブログやアフェリエイトでお金を稼ぐ方法が流行っています。

 

「1日毎日記事を更新するだけで月に10万円」
「アフェリエイトで月商30万円稼ぐ方法」

 

探せばキリがないほどよく見つかります。もちろんこういう情報を提供するビジネスが悪いわけではなく、いかに個人が自分の軸を持ち、ありきたりな情報に流されずに必要な情報を得る知識を持つ必要があります。

 

自分の軸を持たずに、これらの情報に流されてしまう人は「チャンス追求型」と呼ばれます。お金が欲しいと思ってそれを第一優先に行動してしまうと、知らない間にチャンス追求型になります。

 

チャンス追求型は「インターネットビジネスマニュフェスト」という書籍で定義されています。

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お金持ちになりたい層はどれだけお金になるか

 

こういう層をターゲットにしたビジネスがどれくらい威力があるかというと正直ビックリしてしまいます。

 

世の中には驚くほどたくさんの高額セミナーがあって、それにお金を注ぎ込む人は後を絶ちません。高額セミナーとは言わないまでも、それなりの金額のセミナーもたくさんあります。

 

例えば、世界中を旅するブロガー川島和正氏は、川島塾というのを開いていますが、その会費は驚くほど高額です。

 

プラチナ会員、年120万円(限定30名)
ゴールド会員、年36万円(限定170名)

 

3600万円+6120万円、これだけで年商9720万円になります。川島氏は世界中を旅しながら年商1億を会員塾だけで達成しています。

 

すでに成功してお金が余っている人が会員になるならいいのでしょうが(プラチナ会員用?)、これから頑張ってお金を稼ぐノウハウを学ぼうとする人(ゴールド会員用?)が、月に3万円も払うのはちょっとどうなのかな?と思ってしまいます。

 

もちろん自分が対価に見合う価値のあるものだと判断し、お金を注ぎ込みその成果が得られたのであれば、他人がとやかく言う必要はありません。その場合費用に見合った投資になります。しかし現実はリターンを回収できない悪徳な情報教材も多いのではないでしょうか。

 

安易なお金儲けに走ると身を滅ぼすことになりかねません。専門学校などの教育機関よりも良心的なビジネスだと言われば、確かにその通りなんですが。

 

ブログ塾やサロンが流行っている理由

 

最近だとブロガーがブログ塾やサロンを開催して月額単位でお金を稼ぐやり方が流行っているようです。人気ブロガーになると一人当たり月額5000円程度で開催しています。

 

10人ひとを集めれば月に5万円、100人ひとを集めれば50万円、500人ひとを集めれば250万円の収入になります。ブログに記事を書いて情報を公開するよりもはるかに大きなお金が動きます。

 

月商250万だと年商にすると3000万円ですね。

 

これだけ稼いでしまうと、本来ブログを書き良質な情報を発信するというよりも、いかに人を集めるか、もしくは維持するかという方に力を注ぐようになります。

 

個人で払う金額は月に5000円にしか過ぎないのですが、わたしは用心深い方の人間なので、この仕事で月に250万円稼いでいると聞いてしまうと、本当にそれほどの価値があるのかなと疑ってしまいます。

 

これがネットの力と言われるとたしかにそうなんですが。

 

自動販売機に販売されているコーラを購入すると120円掛かります。しかし実際にコーラを製造するコストは10円程度だと言われます。ではなぜこんなに高いのかというと、自動販売機を置かせてもらっている主に3割払い、コーラを宣伝するために広告費を払い、コーラの営業販売員に給料を払うためにもコストが掛かるからです。

 

昔は何も考えずに自動販売機からコーラを購入していましたが、裏の事情を知って製造コストだけを聞いてしまうと、そういうもんなんだなと思いながらもなぜか買う気が失せてしまいます。

 

ブログ塾などもこういう理屈からでしょうか、有益な情報を効率よく得られるんだろうなと思いながらも躊躇してしまいます。

 

ブログは少し過熱気味

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最近ブログを始めた人が急増したなと思いますが、素人目でみてもこの業界は少し過熱しすぎている感があります。わたしも最近始めたうちの一人にしか過ぎませんが。

 

アクセス数やブログ収益を公開している人が驚くほどたくさんいます。

 

しかし忘れてはいけないのは、参入する人が増えたからといってインターネットの広告費が突然急上昇するわけではありません。参加者同士は常に利益を奪い合う関係にあります。当たり前ですが、トラフィックなどのアクセス数は有限のリソースです。無限ではありません。

 

また、基本的には後から参入する人の方が不利で、急上昇すればするほどねずみ講に近い形に成長していきます。

 

テレビ業界に支払うスポンサーの広告費が減ると、芸人、とくに若手たちの取り分が減ります。この状態で芸人の数が増えると、パイの取り合いが激化し多くの参加者が稼ぎにくい状態になります。しかしそんな状況とは裏腹に、成功者の報酬を聞いてハイエナのように人は集まります。上の地位を陣取っている人が減ってくれないと、パイが下まで回ってこないですが、中々そういうワケにはいきません。

 

ブログの世界でも同じことが起こります。
→もちろんネットの広告費はテレビの広告費とは違い上昇傾向にあります

 

極端な例で言うと、グーグルが提供するクリック型報酬の広告予算が1000万円だったとします。100人しかブロガーがいない場合は、1人当たり10万円程度のパイを取り合います。

 

こういう勝ち負けがハッキリした世界では上位2割が勝者になり、残りの8割は弱者になります。勝者の20人は利益の大半800万円を分け合い、残りの弱者80人で200万円を分け合います。勝者は生活が成り立ちますが、弱者は成り立ちません。

 

ここでブログが一大ブームになり参加者が1万に急上昇したとします。そうすると今度は、利益の800万円を強者2000人で分け合い、残りの200万円を弱者8000人で分け合う形になります。

 

参加者が増えると儲かりにくいビジネスになるため、儲けることに成功しているブロガーたちは広告収入だけでなく、弱者に情報を提供することでもお金を稼ぐようになります。


実は質の良い記事を書くことに時間を費やすよりも、ブログ塾の例をみればわかるように、この方が手っ取り早くお金は儲かります。この場合は参加者が増えてくれた方が儲けやすくもなるので相乗効果も生みます。

 

こういう仕組みがあるからこそ、ブロガーがこぞってアクセス数や収益を公開するようになるのです。もちろん承認欲求を満たしたいという純粋な理由もあります。

 

この時点で新たに新規参入者が参加しても、競争が激化して少ないパイを奪い合うため、すでに成功し情報を提供している人たちよりも成功するハードルは、何倍も高くなっています。

 

チャンス追求型ではなく戦略型を目指す

 

何が言いたいのかというと、ブログはねずみ講だとか、儲からないから辞めた方がいいとそういうことが言いたいわけではなくて、どの分野でも自分の軸を持たないといつまでたっても稼げるようにならないということです。

 

2008年にFXが流行っとときに儲かると聞いたからFXをやろうとか、2013年のように株式投資が儲かると聞いたから次は株をやろうとか、その次はブログが儲かると聞いたからブログをやろうという考えだと、どれだけ時間や労力をかけてもお金を稼ぐのは難しいのかもしれません。

 

チャンス追求型にとっては高額なセミナーや教材はあまり意味を持ちません。

 

どの分野で勝負した方が自分の強みを発揮できるのか、この情報は自分にとって本当に価値がある情報なのか、そういうことを考えないとどこにいても強者のカモになってしまいます。

 

アフェリエイトは株式投資よりも難しい

 

個人的な感想にしか過ぎませんが、アフェリエイトでお金を稼ぐのは株式投資で資産を形成するよりも難しいと思っています。というか投資は理性を抑えることができれば、だれもが資産形成に成功します。

 

投資の世界は歴史が長いのである程度王道のやり方というのが確立されています。中身が薄く儲からない新しいやり方をしている本は自然と淘汰されますが、昔からの良書はベストセラーになってずっと本屋に残っているからです。勉強すればするほど、王道のやり方が何かがわかってきます。

 

対してアフェリエイトは情報が乱列しすぎているように感じます。アフェリエイトの歴史自体もまだまだ浅いため、どのやり方が本当に効率がいいのかわかりにくいなと感じます。最近新しくできた未成熟な業界だからこその話ですが。

 

成功者が嘘をついているからだと言いたいのではなく、すぐに成功者の真似をする人が多いので途端に儲かりにくくなります。また、確かな方法を見つけても、今度は別の方法に流されてしまい結局儲からなかったということもあります。

 

センスがある人は効率良く儲けることに成功しているようですが、その反面儲けることができない人の割合は非常に多いなと感じます。強者、弱者の差が激しいです。

 

誰でも初期費用ゼロですぐに始められる反面、競争過多になりやすい分野です。投資の世界では競争過多というのは、真っ先に避けるべき分野です。

 

最近思うのは、ブログは短期間で稼ごうと思うと負けるなという事を感じます。

 

お金儲けの道具として見るのではなく、別の視点を持つようにしています。ブログは学んだ情報を整理することができ、インターネット上に自分の考えを記録することができます。これはネット上に頭の外付けハードディスクを持つようなイメージです。

 

また、同じように考えている人とも交流を深めるという点でも非常に優れています。

 

ありふれた情報に踊らされることなく、自分の道を進んだ方が正解かもしれません。何に関してもいえることですが、短期で考えるのではなく長期的な視点で戦略を組むことが重要です。