お金が貯められないサラリーマンはお金にだらしないかお金への執着心が強すぎるか

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世の中にはお金が貯められる人と、お金が貯めらない2種類の人がいます。お金が貯められない人を注意深く観察してみると、以下2点に集約されます。

 

①お金にだらしない
②お金の執着心が強い

 

不思議と黙っていてもお金が勝手に集まってくる人がいます。反対にお金が逃げていき、いつもお金に困っている人がいます。

 

この違いは何なのか調べてみました。

 

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お金持ちになれる人となれない人

 

ある銀行マンが書いた本、お金持ちになれる人となれない人というのがあります。経験豊富な銀行マンは、普通の人よりもお金持ちと接する機会が多いので参考になる情報をたくさん持っています。

 

 

著者によると、

 

オレは自信を持って言い切れる。 「200万円を貯めるのに必要なのは根性だけ。商品選びやテクニックなんか関係ない!」 なぜそう言い切れるかというと、長年銀行員として、何千、何万人もの客を見てきたからだ。その中にはいつまで経っても貧乏なままの客もいれば、働き出して数年で1000万円貯めた客もいた。 だから両者の違いもよく分かる。貯める商品やテクニックが違うのではなく、貯めようとする根性が違うのだ。

 

興味深いなと思ったのは200万円貯めるために必要なのは根性だけ。金融商品を選択する技術やポートフォリオというのは関係ない、まずは貯めろと言います。

 

100万円超というと意外と難しくはないのかもしれません、年齢が若くても大手企業のサラリーマンであれば1回のボーナスで50万円程度支払われます。しかし、200万円というとだいぶハードルが高くなります。

 

200万円までくるとまぐれで貯まったというワケではなく、お金を貯められる能力(根性)があるからです。200万貯めるまでに、お金を使ってもっと遊びたいという資本主義社会のたくさんの誘惑に打ち勝ってきたことになります。

 

この領域に達しないと、たしかに株式投資の知識やテクニックをいくら身に付けたとしてもあまり意味ががありません。小手先なテクニックよりも精神的な土台の方が重要です。


ここまで到達できる人とできない人の違いは、お金にだらしないか、お金の執着心が強いのかどちらかです。

 

お金にだらしないとお金が貯められない理由

 

資本主義社会ではお金にだらしない人というのはたくさん存在します。社会に出て自分でお金を稼ぐようになり、そういう人達をたくさん見てきました。彼らは自分が稼げる以上のお金を使いたいという欲が常にあります。

 

学生を卒業し社会人になると動く金額が大きく変わります。

 

学生のときはアルバイトなど月に数万円単位しか動きませんが、社会人になると数10万円単位でお金が動くようになります。実際には生活していくために支払うお金も増えるため、社会人になったからといって急に裕福になるわけではありません。

 

学生時代に奨学金を借りていた人は、学生時代よりも余計貧乏な生活になります。

 

しかしサラリーマンになると、学校に通っていたのと同じように毎日会社に行けば、決まった金額のお金が毎月決まった日に銀行口座に振り込まれるようになります。

 

これは当たり前といえば当たり前なんですが、この変化は非常に大きなインパクトがあります。そして、ここで生涯に渡ってお金にだらしない生活を送るかどうかが決まる大きな別れ道になります。

 

毎月決まったお金が銀行に振り込まれるという状況は、中毒者へと人を変えてしまいます。

 

初めて社会に出て働き始めた頃、会社の社宅で同期と一緒に暮らしていましたが、その時の同期は典型的なお金にだらしないタイプでした。週末になるとショッピングに行くのが大好き、洋服やアクセサリーはもちろん、似たようなカバンや靴をどんどん買ってきます。

 

そんなに給料が良い会社では決してありません。

 

怖いなと思ったのが手持ちのお金がなくてもクレジットカードさえあれば、欲しいものがなんでも買えてしまいます。来月も同じようにお金が振り込まれることがわかっていると、借金をすることに躊躇しなくなります。

 

クレジットカードにはリボ払いという仕組みもあります。月々の返済額を固定して、返済額+手数料をカード会社に支払う分割方法です。リボ払いの利息は15%と高額なお金を持っていかれます。未来に借金するだけで、100万円の価値を85万円にしてしまいます。

 

一度こういうお金の使い方をしてしまうと、よほどのことがない限り金銭感覚が正常に戻ることはありません。25~30歳になるとクルマを所有し、30~35歳になると借金でマイホームを所有し、定年まで資産形成が不可能な道を自ら選択します。

 

この同僚とは逆に、お金を一切使わず2年間で300万円貯金した同僚もいました。新人で同じ会社に勤めて、同じような収入、同じようなライフスタイルでもここまで差が出てしまいます。

 

節約ばかりの人生が良いとは決して思っていませんが、人生のパートナーに選ぶなら間違いなくお金を貯められる人を選択します。お金にだらしない人を選択してしまうと、自分の身を滅ぼすことにもなりかねません。

 

お金に対する執着心が強いとお金持ちになれない理由

 

お金にだらしない以外でも、お金に対する執着心が人一倍強いというのもお金が貯まらない人の特徴です。

 

わたしはこのタイプです。執着心が強すぎたため20代のうちはずっとお金を貯めることができませんでした。

 

同期がお金を消耗品に変えて遊んでいるなかで、わたしはムダ使いはしないものの年中お金のことばかり考えて生活していました。どうやったらもっと収入が増えるのか、会社の給料以外でお金を増やす方法がないかなど。

 

お金の執着心が強いと、①お金がほしいと思っている層をターゲットにビジネスしている人たちの罠にはまるし、②収入を増やそうとしてやらなくてもいいムダな事をするし、③生活しているだけでストレスが貯まるため発散するためムダにお金を使ってしまいます。


お金にだらしない人よりは幾分マシかもしれませんが、これはこれでお金が貯まりません。

 

お金が欲しいと思っている層はターゲットにされる

 

お金儲けしたいと思っている層をターゲットにしたビジネスはたくさんあります。そればかり考えていると彼らが仕掛けた罠に必要以上にはまりやすくなります。

 

社会人に成りたての頃にネットワークビジネスという集会に参加したことがあります。実際にはメンバーの方と一緒に食事をし翌日講演会に参加して、その後に会う事はありませんでしたが、今思うとそのために使った電車賃と食事代、時間でさえ無駄でした。

 

ネットワークビジネスとは、主に口コミによって商品を販売していき、それと同時に購入者を「販売員(ディストリビューター)」として起用していきます。その販売員は、さらに別の人を販売員として勧誘していき、ピラミッド型の販売員組織を形成していきます。


下位の販売員は商品が売れたときにいくらか手数料を貰いますが、その中から上位の販売員にもお金が払われる仕組みになっています。

 

この仕組み自体は悪いとは思わないのですが、問題は組織の上に属している一部の人はめちゃくちゃ儲かりますが、下の層に位置する程旨味がない仕組みです。

 

上の儲けている人たちが先頭になって講演会で彼ら(上位層)の生活を公開し、ピラミッドをどんどん大きくしようというのが狙いです。海外旅行の写真や高級マンションの自宅の写真を散々見せつけられます。やっていることは与沢翼氏が日本でしていたことと大きく変わりません。

 

こういう仕組みを末端の人たちも正しく理解していて、それを説明した上で新しく人を勧誘するのであればネットワークビジネスはここまで批判されることはなかったと思います。

 

華やかな面だけ見せてあの手この手を使って必死に勧誘しようとするので、詐欺だと言われ必要以上に評判を落としています。華やかな一面を必要以上に見せるのには理由があります。最近のブロガーにもこれは当てはまることかもしれません。

 

お金に目が眩んでいるときにこういう講演会に参加すると、正しい目で判断できず心が動かされてしまいます。

 

当然ですが先行者メリットが命の業界で、後者として参加することに何のメリットもありません。

 

悪質な販売員になると自分たちのビジネスに勧誘するために、平気で会社を辞めろと勧めてきます。末端で勧誘する側の人たちは、自分たちの仕組みもよく理解してないため、本当に善意で言っている場合もあります。

 

自分のビジネスの仕組みが理解していない時点で、この販売員がサラリーマン並みに収入を得ることはまずないと思います。

 

勧誘した販売員がターゲットにしていたのは、20代で年収が300万円代の若者でした。社会人に出始めた頃で給料が低く生き辛い思いをしているときに、サラリーマンの手取りを時給に換算すると深夜のアルバイト並みですよと言われると、たしかに反論できない気持ちもあります。

 

このようにお金に対する執着心が強いと、彼らのようなビジネスを展開している人たちに食いついてしまいます。ここでお金を使ってしまうと、貯金が貯まるどころかどんどん消費していくことになります。

 

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収入を故意に増やそうとすると逆に減らしてしまう

 

サラリーマンの収入というのはコントロールしにくいところがあります。その性質上、長期的視点でみなければならないし、組織の中で相対的に決まるものだし、そもそも組織がどれくらい稼いで人件費に使っているかということが重要になってきます。

 

自分でコントロールできないものをコントロールしようとすると、手っ取り早い方法が転職になります。

 

年齢が若い内の転職はマイナスに働くケースの方が実は多いです。転職に失敗してしまうと、時間と労力をムダに消費し、これもお金を貯めることから遠ざかってしまいます。

 

転職市場では仕事のスキルがないと、結局は似たような企業かもしくはそれよりも下の転職していくことになります。隣の芝は青く見えるもので、自分の会社に不満を持っていると他の会社がどうしても魅力的に映ってしまいます。勤めた会社が1社しかないと、自分が置かれている状況というのはどうしても客観的には見えないものです。

 

待遇が上がるとことを期待して転職しても、労働時間や手当を考慮すると最終的には前職よりも実際には下がってしまうというのもよく聞く話です。

 

わたしは1社目の会社をわずか1年半でドロップアウトしました。いま思うと明らかに2社目の会社を選択したのは失敗でした。働き始めてみると、家賃手当などその他の見えないところを考慮した場合、前職の方が手元に残るお金が多かったからです。

 

東京で会社が用意した社宅に住み、家賃は会社側と折半、水道光熱費、通信費はすべて会社持ちです。家賃を払ったあとに手元に残るお金はそれなりにありました。このころに資産形成を始めていれば今よりも確実にお金を増やすことに成功しています。

 

2社目の会社に在職していたときは、家賃等手当が一切発生しないため、総支給では前職よりも多かったものの、月に残るお金は大幅に減りました。頑張って節約しても月に残る金額は2~3万円程度です。

 

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ストレスでお金がを発散するためにお金を使ってしまう

 

日々お金が欲しいとそればかり考えていると、逆にその生活がストレスになってしまい、ストレスを発散するためにお金を使ってしまいます。

 

社会人なりたての頃は給料が少ない事が常にストレスでした。節約してもお金が思うように貯まらず、サイドビジネスでお金を減らしてはイライラしていました。家にじっとしていたらいいのですがそういうわけにもいかず、同僚を誘って外に出てお酒を飲む機会も自然と増えます。

 

外でお酒を飲む機会が増えると余計お金は減っていきます。東京でお酒を飲むと2~3件行ってしまうので、わずか一晩で1~2万円飛んでいきます。

 

平日も今日は何も考えたくないからと、仕事帰りに1人で飲みに行く事も増えます。

 

東京で金曜日の夜にサラリーマンが気持ち悪いくらい酔っぱらっているのは、週末という短い期間だけ仕事から解放され、お酒を飲み思考を停止し現実逃避できるからです。

 

最近になってようやく気付いたことですが、お金がないというストレスから解放されると、必要以上にお金を使う機会が減ります。マッサージに行ってゆっくり疲れを取ろうとか、美容院に行こうとか、タバコや酒の量も自然と減りました。

 

お金が集まってくる人には黙っていても集まってくる

 

これも最近になってようやく気付いたことですが、お金が集まる人には自然とお金が付いてきます。

 

なぜかというと、彼らはお金を貯めることを目的にせず、好きな事を追求した結果お金が入ってくるようになるからです。好きなことを追求する結果、同じような目標を持つ人たちもどんどん集まってきます。

 

お金を貯めることばかり考えていると、お金のために行動するようになり、それがストレスになるため逆にお金は逃げてしまいます。

 

お金にだらしない、お金の執着心を捨てる、この2つを切り離すことができたら黙っていてもお金が貯まるようになるんじゃないかと思います。