サラリーマンがお金がないと思うとき、貧乏を感じるか幸福を感じるかどうかは「相対的に」決まる理由

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お金がないと100%不幸になるというわけではありませんが、お金がなければ満足のいく生活ができないのも事実です。

 

若いカップルなどでお金はそれほど重要ではないと言う方もいますが、離婚の最大の原因はお金というのはよく聞く話です。とくにお金に対する価値観はその人の生き方そのものなので、価値観の違った人同士が一緒になってしまうと計り知れないストレスがあります。

 

健全かどうかは別として、お金でストレスや不満は解消されることも多々あります。

 

仕事で働き詰めになってストレスを発散したいときにエステやマッサージに行ったり、数週間リゾート地でゆっくりするなど、お金があればよりストレスを解消しやすい環境に身を置くことができます。金曜の夜にサラリーマンがお酒を飲みすぎるのは、仕事のストレスを発散させたいからです。

 

たとえお金がなくてもやりたいことができているのであれば、それほど不満は感じることはありません。しかし現代のサラリーマンのようにやりたくもない仕事で長時間消耗し、さらに給料が安ければ精神的に感じるストレスは相当大きいように感じます。

 

人間が幸せを感じるかどうかは、「相対的に」決まるためもしもお金がないことに不満を持っているなら思い切って住む場所と働く場所を変えてみるのが一番の近道になります。

 

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お金がないときに感じる不幸

 

20代のときはお金がなくて街中を歩くだけでもストレスになりました。

 

学生のころはお金に困る生活は一切送ってきませんでした。生活するための最低限のお金は親が銀行に振り込んでくれるし、それだけで足りないと思えばバイトをすればいいだけの話です。バイトで稼いだお金は全額自由に使えるおこずかいになります。

 

今月は欲しいものがあるからもう少し働こうとか、今はお金があるから働かなくていいやとか、自分で好きに調整することができます。

 

学生のときは社会人になるとお金に困ることはないんだろうなとなんとなく思っていましたが、現実はそんなことはありませんでした。社会にでた初年度どれだけがんばって節約しても月に貯まるお金は3万円程度です。3〜4回外に飲みに行けばあっという間に消えてしまうような金額です。

 

東京に住んでいるとお金を使いたい欲求といつも戦うことになります。ちょっと歩けばおいしそうなレストランが無数にあり、美味しそうだなと思いながらすき家や松屋、日高屋などの安いチャーン店を利用します。お洒落な駅を歩いていると、欲しい服やカバンや時計などが目に付きます、欲しいと思ったものが自由に買えないときに人は貧乏を感じます。

 

給料が安い会社に入ると消耗する

 

給料が安い会社に入ってしまうとどんどん悪いスパイラルに入ります。

 

給料が安い会社というのは儲けられる仕組みというのを持っていません。儲けられる仕組みがないということは、自分たちの単価をできるかぎり切り下げて長時間働くことでなんとか利益をカバーしようとします。

 

もちろんこれは2008年のようなリーマンショックが発生すると、極限まで単価を下げなければなりません。下げきれないところまで落ちると、その先に待ち受けているのは倒産かリストラです。

 

余談ですが中小企業ではそれほどリストラというのは多くはありません、船が沈んでいく様子が見えるので、場の空気を察して自ら去っていく人が多いです。似たような会社は他にもあります、大企業の社員のようになんとか持ちこたえると必死にしがみ付く必要はそれほどないのです。

 

利給料が安く昇給が大して期待できないような会社にいると離職率が高くなります。離職率が高いと社員が定着せず、優秀な人材から順に辞めていきます。

 

こういう企業にいると日々の消耗は半端ないです。

 

職場の近くに部屋を借りられるほど給料が良くないため、住む場所はどうしても郊外になります。郊外といってもそれでも家賃は6万円以上するし、通勤はドアツードアで片道1時間を超えてきます。まずは朝の満員電車で消耗します。朝は早いため弁当を作る時間がなく昼のランチは外食になります。それなりにお金を出せばバランスのとれた食事ができますが、お金がもったいないため栄養が偏る安いチェーン店にいくしかありません。

 

残業代がでればラッキーですが、残業代なしに夜遅くまで仕事をします。家の近くの駅に着く頃には夜の11時を過ぎるため帰って晩御飯を作る気力は当然なく、コンビニで買うかまたは安いチェーン店で食事を済ませます。家に帰ると翌日に疲れを残したくないため、シャワーに入ってちょっとネットサーフィンしたらすぐに寝ます。そして次の日はまた満員電車で消耗し、週末は仕事のストレスを解放するために大量にお酒を飲みます。

 

好きなことを勉強する時間もなければ、そこから逃れるために転職活動をする時間もないし、身体的にも精神的にも消耗していくことになります。

 

こういう生活が続いてしまうと健康に悪く病気になるリスクも高まります。病院代もまた生活費を圧迫します。それでもすぐに病院に行ければいいのですが、仕事がなかなか休めず気付いたら重症になっていたというのも珍しくありません。

 

わたしはこんな生活を続けるのは絶対に無理だなと思って1年も経たずにその会社を辞めてしまいました。

 

人間は相対的に幸福を判断する生き物だ

 

幸せを感じるかどうかに他人のことは関係ない自分がどう思うかだとはよく聞きますが、しかし実際には「相対的に」他人と比較して幸せかどうかを人間はより判断します。

 

日本は幸福度が世界で最下位なのは有名ですが、これは若い人たちが数10年前の景気が良かった人たちの生活と比較して、不幸を感じているからだと勝手に解釈しています。

 

日本では年収300万円代で東京に住むことが最も不幸を感じる条件だと思っています。年収が300万円に満たないと日々の生活が成り立たないため、貯金を切り崩すことになります。上京までして必死に働いても銀行のお金が減るのであれば、そんな生活をする人はほとんどいません。しかし年収が300万円だと東京でもなんとか生活できてしまいます。

 

東京は他の都道府県よりも平均年収がダントツで高く580万円もあるところなので、これより少し低い層をターゲットにビジネスが展開されています。そこに300万円の年収しか稼げないサラリーマンが生活すると、相対的に貧乏を感じてしまうのです。

 

わたしは間違いなくこのときが人生で一番不幸を感じていました。

 

同じ年収が300万円でも地方の実家に住んだ場合、ストレスはそれほど高くありません。収入が少ないことに変わりはないのですが、朝晩あったかいご飯が食べられ、昼も頼めばお弁当を作ってくれるし、家に帰ればお風呂にもゆっくりと浸かることができます。家にどれくらいお金を入れるかは人それぞれですが、そうしたとしても月に15万円程度は自由に使えるお金があるはずです。

 

もしも東京の給料の安い会社働いてに将来給料が上がる見込みがないのであれば、思い切って引っ越した方が貧乏を感じずにすみます。

 

貧乏を感じるかどうかに給料はあまり関係ない

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発展途上国に2年間くらい仕事で住んでいたことがあります、そのときは日本の給料ではなく現地から給料をもらっていました。日本からみると驚くほど安い給料ですが、現地からするとそれなりの金額になります。

 

そうすると不思議とお金に対する不満というのは感じません。周りの人たちよりも生活水準の高い生活を送ることができるので、自然と心に余裕が生まれます。

 

そのときはYoutubeで派遣で低収入で働く若者を見ながら不思議な感覚を覚えました。

 

その若者は手取りが15万円程度でこの世の終わりだという顔をしながら、いつ仕事がなくなるかわからないと言い質素な生活を送っていました。VTRが終わるとお約束ごとのように経済評論家やキャスターが政府や企業を批判しこの若者に同情していました。(高給取りの彼らが本当に同情心を持っているかどうかはわかりませんが)

 

だいたいどの番組も同じような構成です。

 

わたしのこのときの収入は彼らの手取りの半分程度です。この動画を見ながら人が貧乏かどうかを感じるのは、金額の絶対値よりも、環境に大きく依存するものなんだなと納得しました。

 

日本で生活するとやっぱり貧乏を感じる

 

途上国の勤務を終えて日本に帰ってくると、やっぱりまた以前のように貧乏を感じてしまいます。

 

日本はなんだかんだいって平均的に裕福な人が多いです。平均年収がアルバイトの200万円にしか届かなくても、それでも世界の上位4%の富裕層に入ります。

 

お金がなくても途上国では現地の人たちよりも高い生活水準を送れたので幸福度はそれなりにありました。ところが日本に帰ってくると、周りと比較して給料は安い、しかも好きなことにお金を使っていたので貯金もほとんどありません。

 

こうした経験からか、お金とは本当に魔力のように感じてしまいます。

 

そのときの環境やその人の考え方によってまったく違う景色が広がっています。ある人にとっては300万円は少ない金額ですが、ある人が別の角度からみたら大金になります。

 

もしも日々の生活に満足できないのであれば、思い切って働く場所を見直してみると状況は簡単に変えることができます。今やっていることがその場所にいないと実現できないことであれば難しいですが、そうじゃないケースの方が圧倒的に多いと思います。

 

現状の生活に満足できないのであれば、それは今いる場所が自分の生活水準に合っていないからです。

 

極端な話、年収が350万円の正社員が東京で一人で暮らすのと、アルバイトで年収が200万円で物価の安い実家に暮らすのであれば、仕事のプレッシャーがないことや働き方を柔軟に変えられる分、後者の方が幸福度は高いように感じます。

 

空いた時間を自分の好きなことに没頭できれば、他人と差別化することができます。サラリーマンとして一生生きていくのであれば均一化することを望まれますが、そうでないのであれば収入を得るために他人と差別化していかなくてはいけません。

 

もしもインターネットだけでお金を稼ぐことに成功しているのなら、生活費が安い途上国の田舎に行って数年間暮らしてみるのも幸福を感じる方法だと思います。

 

収入が少なくても戦略次第で状況は変えられます

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サラリーマン以外で収入を増やす方法

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