米国株に参入したいけれど、過去最高値のダウ2万越えのときに取るべき戦略とは?

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日本やヨーロッパ諸国など、他の先進国と比較して米国市場は非常に安定しています。

 

ダウ平均株価

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世界経済ネタ帳

 

 

2016年はじめには一時15000円台まで下がりましたが、その後は上昇を続けトランプ大統領の就任が決まるとさらに上昇し、現在は2万1000ドルと歴史的高値をさらに更新し続けています。

 

1980-2016年の長期のダウ平均株価を見ればわかるように、米国にしたら2000年のITショックや2008年のリーマンショックでさえ大した暴落ではなかったようです。

 

最近、個人投資家のブロガーの方が書く記事をみると、日本株で投資をしている方で米国株を検討する人が増えています。かくいう私もその一人ですが。

 

しかし買うタイミングとしては中々難しいものがあります。おそらく同じことを考えてなかなか踏み出せない人も多いでしょう。

 

米国株の新規参入が難しい理由は2つの考え方があるからです。

 

慎重派の意見:
最高値を更新し続ける一方でリーマンショックから8年が経ち大きな調整が起きるかもしれない

 

楽天的な意見:
これから起きる米国株高バブルの始まりかもしれない

 

これはどの市場に投資するとしても言えることですが、米国株の場合は過去最高値を記録しているため、とくに難しい状況だと言えます。

 

仮に現在の日本株が過去最高値の4万円に到達しそうな状況を想像してみてください。明らかに株高だと思いつつも、円が希薄化されている状況をみると更に上昇してもおかしくありません。

 

暴落を待つか、それとも価値が下がり続ける円を持つのか難しいところです。ダウ平均が2万円を超える今、長期投資家にとってどんな戦略を取るのがいいのか考えてみました。

 

 

いつ大きな調整を迎えるかは誰にもわからない

 

米国株は明らかにバブルに近い状況になりつつあります。リーマンショックから8年も経過しました、そろそろ大きな調整を迎えてもおかしくありません。

 

リーマンショック並みの大きな調整が入れば、ダウ平均でさえ-40~50%ほど急落します。変動率の大きい個別銘柄であればもっと下がる可能性があります。

 

誰もが考えることですが、できるのであれば暴落直後のこのタイミングで入りたいところです。連日のように最高値を付けるタイミングでは入りたくないのが心情です。

 

しかしそうは言ってもただ待つだけというのは、なかなか難しいものがあります。

 

世界三大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏は、2014年に米国は危機に直面するとメディアで何度も訴えていましたが、結局2017年になっても米国株は右肩上がりに上昇しています。

 

いずれどこかのタイミングで大きな調整を迎えることは間違いありません。しかしこの暴落を待つという戦略の最大の問題は、いつ市場が調整を迎えるのかは誰にもわからないということです。

 

暴落を待つだけだと、3年後も4年後も参入できないままかもしれません。2008年から8年も時間が経ちましたが、下手したらあと8年待つ可能性も否定できません。

 

ダウ平均の長期チャートを見ればわかるように資本主義社会の生みの親である米国株は常に成長を続ける国です。暴落を待っていると1980年から2000年まで参入するチャンスが一度もなかったことになります。

 

この間資産を株式に移した人はお金持ちになりますが、資産を現金で保有してた人たちはお金持ちになれません。

 

そう考えるとたとえ最高値を記録していたとしても、どこかで買いに入る必要があります。そして株高のときに買いに入るときは買い方に注意する必要があります。株安の局面では難しく考える必要はありません、安値で買いたたかれた銘柄を買っていけば数年後には黙っていても上昇していきます。

 

株式相場が高いときに取る有効な戦略とは

 

株高のときに正しい買い方とは、ある程度まとまったお金に上限を決めて長期で買い集める戦略を取ることです。

 

たとえば株に割り当てたい余剰資金が400万円あったとします。その場合、400万円を一気に突っ込むのではなく、たとえば1年に100万円という上限を決めて4年ゆっくりと時間をかけて買いたい銘柄を買いあさります。

 

もしも、勤労所得などでに株に投資できる資金が1年間に100万円以上あるのだとすれば、上限を200万円にしてもいいです。大事なのは一気に買わないことです。

 

この方法による最大のメリットは暴落のリスクを最大限に減らすことができる点です。一気に資産を突っ込んだときに怖いのは、そのあとにすぐ暴落が起きてしまうことです。


もしもそうなった場合、その銘柄が最高値だったときに高値掴みしてしまう可能性があります。下手をすると6~8年の間、含み損を抱え続けることになります。

 

4年間の長期で買い集めるという戦略を持つと、仮に最初の1年間は上昇を続け翌年に暴落したとします、そうすると残りの3年は割安でほしい銘柄を買うことができます。底を付けたと思ったのならドカンと一気に買ってもいいのですが、いつ暴落するかわからないように、いつ底を付けるのかも誰にもわかりません。

 

高値か底値かどうかは数年経って初めてわかることです。

 

もしも3年間上昇を続け、最後の1年間に暴落したとします、その場合は3年間上がり続ける株を持つことができたのでラッキーです。不確実なリスクを最小限に抑えることができたといえます。

 

4年間暴落が起きなければうまく上昇する銘柄の波に乗れたことになります、次の暴落に備えてまたキャッシュを蓄えればいいだけです。

 

キャッシュ比率を高めるために200~300万円を目標に

 

私も去年の後半くらいから米国株を検討するようになりました。それまでは日本株の業績回復株を中心に投資をしていたのですが、成功している長期投資家の方のブログを参考にするようになり、最近は分散投資の重要性を身に染みるようになりました。

 

いつまで米国中心の時代が続くかわかりませんが、少なくとも他の先進国よりは確実に安定しています。

 

自動車や白物家電、インターネットや人口知能(AI)など、常に新しいテクノロジーはアメリカから生まれています。これはアメリカ自体が多様性に溢れた国で、他国から野心家を集め、投資を呼び込みやすい環境であることを示しています。

 

将来は中国がその役割を担うことになるのかもしれませんが、たとえそうであったとしても、それはまだまだ先のことになりそうです。

 

日本は、中国のように国民が豊かになりはじめ経済が急成長しているわけでもなく、米国のように新しいテクノロジーが生まれるわけでもありません。そう考えたときに日本株だけで資産を運用することがリスクだと感じました。日本株は数ある先進国の中でひとつの投資対象でしかありません。

 

日本に住む投資の初心者が最初に投資対象として日本株を勉強するのはいいですが、投資の経験が増すにつれて、やはり他国にも投資対象を広げるべきです。

 

日本株、その中でもとくにリスクの高い業績回復株に銘柄を絞ると、一気に資産を減らしてしまう危険性が常にあります。100~200万円の資産しかないうちはそれでもいいのかもしれませんが、これが500万円、800万円、1000万円になるとやはり状況は変わります。

 

現在はなるべく手元にお金を残したまま長期で米国株を買うために、キャッシュの比率を高めています。目標は200~300万円貯まったタイミングで買いに入るつもりです。暴落のときにキャッシュがあることほどありがいものはありません。

 

最低でも20%のキャッシュを維持したまま長期で買いに入りつもりです。今年の夏過ぎから冬当たりを新規参入のターゲットにしています。

 

今後の米国株の予想

 

先のことはどうなるか誰にもかわからないし、自分予想があたるとははなから思っていません。

 

それでも個人的な意見を述べさえてもらうと、やはり米国株はバブル気味だなと感じます。ブログを始めてから1年近く経過し、個人投資家の考えを目にする機会が増えましたが、ここ1年で明らかに米国株について言及する投資家が増えました。とくに人口知能関連(AI)の銘柄。

 

わたしも一般大衆が得る情報を同じように得ているため、自然と米国株の魅力に惹かれました。やはり皆考えていることはだいたい同じようです。

 

バブル気味だなと思う反面、これはまだバブルの入り口に経ったばかりだと思うときもあります。発車するバスに乗り遅れるなと追いかけるのか、それともこういうときは何もせず見守るのか判断が難しいところです。

 

こういう時におもうのはいつも、個人の思考を排除してルールに沿って投資を行うのが一番だなと感じます。迷えば迷うほど人は直感を信じますが、投資の世界では直感ほど怪しいものはありません。

 

いずれの方法をとるにしてもキャッシュがないとこの先は困るなと思い、今は結果的に静観する方を選択しています。

 

トランプ大統領が就任したことで今年は株価が大きく動くかもしれないし、もしかしたら現状維持の株価になるかもしれません。

 

まぁ結局先のことはわからないので、市場がどちらに動いても困らない戦略を取るべきですね。

 

近い将来人口知能(AI)ブームになりそうです

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日本株か米国株か迷ったら

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今年の目標にしています

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