投資を始めて3年、人生初のトリプルバガー(3倍株)はシャープ

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以前シャープ株で人生初のダブルバガー(2倍株)達成という記事を書きましたが、そこからわずか2ヶ月でトリプルバガーになりました。

 

株価は一時445円まで上昇し、瞬間的にトリプルバガーを達成したことになります。

 

購入した銘柄が2倍になるだけでも相当嬉しい出来事なんですが、これが3倍になるとまた特別な感覚になります。3倍株は今後の投資人生でもう2度と訪れないかもしれません。それほどラッキーなことです。

 

60万円で初期投資した銘柄が半年で2倍の120万円、そこから2ヶ月で180万円、プラス120万円の評価益です。

 

持ち株の中で一番投資金額が少ない銘柄が、唯一の高パフォーマンスという自分の投資センスのなさは置いておいて、嬉しいの一言に尽きます。この1銘柄のおかげで全体のパフォーマンスはプラスです。

 

業績回復株の投資法とは

 

わたしが目指す業績回復株の投資法とは、わかりやすく単的に説明すると「逆張り投資」+「長期投資」のことを指します。投資対象の銘柄は、「人気株に業績の一時的悪化や悪材料が出て高値から何分の1かに値下がった銘柄」が対象になります。

 

業績回復株と呼んでいるのは、業績がV字回復することを前提にしているからです。

 

今回トリプルバガーを達成したシャープは2008年のリーマンショック前は、2000円を超える株価でした。そこから経営破綻、ジャパンディスプレイ(国策企業)による買収が噂されるようになり、200円前後まで下がりしました。最安値は2016年8月の90円です。

 

シャープは資金繰りの問題で銀行による救済がなければ、事実上の債務超過を迎えるところまで落ちましたが、台湾の巨大企業ホンハイが買収に乗り出したことで一気に風向きが変わります。中華系企業による日本企業のメーカーの買収は今回が初のケースです。

 

抜本的に現状を打開するためには、内輪だけで問題に取り込むよりも、外部の力を借りた方がより効率的に物事はまわります。内輪だけの場合だと、昔ながらのやり方や身内同士のしがらみが尾を引いてしまい、抜本的な実行に移せないからです。

 

たとえばリストラや部門の選択や集中などは外部から来た人間が権限を持っているとあっさりと成し遂げます。身内だといらない感情が入り混じるため余計混乱します。

 

これはフランスのルノーに買収されカルロス・ゴーン氏のもとで復活を果たした日産や、JAL再生のときに生粋の経営者である稲盛和夫氏のもとで生まれ変わったJALの例をみれば明らかです。

 

ちなみに私は8年前に始めて株式投資を始めたときに、JALの株券が紙切れになり大損して株式市場を退場した苦い経験があります。

 

また、最近だとオリンパスは粉飾決算暴露後に3分の1まで株価が急落していますが、その後は順調に成長を続け4倍まで株価が回復しています。このときに粉飾決算を暴露したのは、外部からきた外国人の取締役です。

 

ホンハイによる買収によってシャープが生まれ変わる可能性は十分にありました。国策企業であるジャパンディスプレイが買収した場合は、ここまで回復することはなかったはずです。

 

最近、Yahooのトップニュースを賑わせている東芝はこのままいくと債務超過、銀行がお金を貸さなければ倒産するというシナリオは十分ありえますが、どこか外部からの資本が入れば生まれ変わる可能性があるかもしれません。政府からお金が援助された場合は、一生這い上がることはなく死なない程度にダラダラと延命を続けます。

 

東芝株には投資をする気はサラサラないので、とくにウオッチしていません。 

 

シャープの株価は短期間で上がり過ぎた?

 

シャープは期待感が先行し短期間で大きく上昇しましたが、まだ年間の純利益が黒字に転換したわけではありません。今後も今と同じペースで上昇することはないだろうし、調整局面に入りいくらか下げるかもしれません。

 

下記のコラムにあるように、シャープを妥当なPER15〜20倍とすると当期の純利益は885億〜1140億円のレンジになります。繰り返しますが純利益が黒字に転換したわけではありません。

 

シャープを買っている個人投資家は愚かなのか 急速に改善する業績、5月の中期計画発表に注目 | 投信1 | 1からはじめる初心者にやさしい投資信託入門

 

ただ楽観的に予想すると、現状はホンハイ主導で儲からないビジネスを切り離し、売上高を減らすなか利益率を押し上げていますが、ここから黒字に転換し売上高を増やすようになるとさらに大きく株価を上昇する可能性があります。

 

シャープがさらに成長できるかどうかは主力の液晶ディスプレイ部門にかかっています。

 

業績回復株の最大のメリット

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業績回復株の最大のメリットは、予想通りに業績が悪化した企業がV字回復を果たしてくれたら市場平均に関係なく急激に株価が急上昇する点にあります。他の銘柄が期待通りに上昇せず低迷していたとしても、銘柄がひとつ化けるだけで全体のパフォーマンスを押し上げます。

 

たとえばわたしの場合、リスクの高い業績回復株に4銘柄投資しています。そのうち2銘柄は電力関連の株に投資をしプラスマイナスゼロ、もう1銘柄は期待と裏腹に買い値の半額以下まで落ち込んでいます。

 

それでも、1銘柄大化けしてくれたことで全体のパフォーマンスは大きくプラスです。

 

一銘柄に100万円投資をし、その銘柄が3倍になると300万円、プラス200万円の利益になります。反対に100万円投資をし、その銘柄が3分の1になると33万円、66万円損をしますが、全体のパフォーマンスでみると134万円のプラスになります。

 

全戦全勝する必要はなく、3割打者だったとしても大きく全体のパフォーマンスを上昇する可能性があるのが業績回復株です。

 

業績回復株の最大のデメリット

 

短期間で資産を増やすには業績回復株は優れた手法だと思っていますが、一方で最近は負の側面ばかり気にするようになりました。業績回復株の最大のデメリットは運に大きく左右されるという点です。

 

期待通りの株価が上昇するかどうかは運の要素が強く、個人投資家が安定したパフォーマンスを上げるという点では向いていません。今回シャープ株が大きく上昇したことで、全体のパフォーマンスを支えていますが、しかしこの銘柄に投資していなければマイナスになります。

 

なかでもタカタ株は買値から大きく暴落し、一時3分の1まで下落しました。もしかしたら倒産して株価がゼロになる可能性さえあります。タカタ株がシャープのように業績回復株になりうるか、それとも倒産するかはもはやギャンブルをしているのと大して変わりません。

 

タカタや電力株がシャープのように生まれ変われば、わたしの資産は急激に上昇します。500万円の資産は1000万円になるかもしれません。しかし、期待通りに動かなければ安くて配当金が出ない、しかもいつ潰れるかわからない銘柄を永久に持ち続けることになります。これは投資の機会損失につながります。

 

2016年の投資成績を振り返ると

 

2016年はわたしにとってまさにジェットコースターのような一年でした。中国のチャイナショックから始まり、手持ちの銘柄は大暴落、イギリスのEU離脱で世界の株価が大きく変動し、トランプ大統領選挙でアメリカを始め日本の株価も再び大きく上昇しました。

 

2016年の初頭は351万円ほどあったわたしの資産は、4月の最安値で269万円まで落ち込みました。毎月会社から給与を得ているにもかかわらず、わずか3ヶ月で100万円吹き飛んでいることになります。

 

そこから年後半に向けて急上昇し、今度はわずか3ヶ月で170万円急上昇し、人生初の資産500万円を突破しました。

 

2016年の資産(給与所得含みます)
01月、351万円(月比-4%)
02月、285万円(月比-19%)
03月、331万円(月比+16%)
04月、269万円(月比-19%)
05月、271万円(月比+0%)
06月、270万円(月比+0%)
07月、264万円(月比+0%)
08月、321万円(月比+18%)
09月、311万円(月比-4%)
10月、344万円(月比+10%)
11月、484万円(月比+36%)
12月、518万円(月比+7%)

 

この急上昇は完全に運によって支えられています。下手をすると昨年よりも資産が減っていた可能性があります。

 

これだけ手持ちの資産が急下降、急上昇するのは理由があります。それは資産の90%をリスクと変動率が高い業績回復株に集中させているからです。

 

このジェットコースターのような一年を経験したことにより、現在はキャッシュ比率を増やすことで変動率を少なくすることと、高配当で永久に保有できるような安定した銘柄を探しています。そしてそれはおそらく日本株にはなく米国株になります。

 

現在持っている業績回復関連の銘柄は売ることはないですが、これから増えることはないかもしれません。

 

3年間業績回復株をやってみての感想

 

3年間、業績回復株に絞って投資をしたことで得られることがたくさんありました。

 

結果的には3倍株を引くことができたおかげで、成功だったと言えるかもしれません。しかし資産が増えて長期で資産形成を考えた場合に、運の要素が強いこのやり方が投資の王道だとは言えないのも事実です。

 

ある程度安定した企業に資産の大半を振り分けて、上限(全体の3割程度)を設けた上でリスクの高い業績回復株に投資をするのが一番いいのかもしれないと考えています。投資としては醍醐味や臨場感があり楽しいです。他の投資家を出し抜いて自分が一番賢いと優越感を得ることができます。もちろんこれは錯覚にしか過ぎないのですが。

 

今後も業績回復株の動向については見守っていきますが、新たな資金投入や新しい銘柄を仕込む可能性は低そうです。よほど自信があるか、リーマンショックの時のように金融危機が発生しない限りはないかもしれません。

 

投資するためには、まずは口座開設から

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一時急上昇しましたが、再びマイナスです

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電力株はプラスマイナスゼロです

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