デイトレーダーでお金持ちになるのは幻想にしか過ぎない、自分は凡人だと認識した方がお金が増える理由

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投資関連のブログを見ていると、株やFXのデイトレーダーをしている方をけっこうな数見かけます。

 

結論からいうと、こういうやり方でいくら経験を積んだとしても生活資金を賄うのは不可能です。本来の確実にお金持ちになれる方法である複利を自ら捨て、短期のお金儲けに目がくらみ、お金をドブに捨てる行為と変わりません。

 

毎日トレードの内容をブログに更新して、チャートを張り付けて、その日の結果を報告して、ルール通り行動できたかどうか、そういうことを毎日レポートしています。

 

勝てない日はルール通り行動できなかった、勝てた日はルール通り行動できた、ルール通り行動できたけど勝てた、ルール通り行動したけど負けた。

 

端から見ていると競馬場に行って、データをかき集めて馬券を選択し、その結果を報告しているだけにしか見えません。

 

やっていることはただのギャンブルと変わらないため、結果を見るとやはりトータルで負けています。FXで毎月10万円安定して稼ぐ、資産10億円目標、というタイトルを付けていますが、痛々しいとしか言いようがありません。

 

短期のチャートの動きは参加している人々の感情で動きます。

 

合コンに参加して、少人数であればあの人は彼が好きだとか当てることはできるかもしれませんが、それが数万人、数百万が参加している世界で当て続けることは不可能です。

なぜ人はデイトレーダーに魅了されるのか

 

すべてのデイトレーダーが稼げないとは思っていません。世の中には1万人いれば2人や3人はそういう才能に恵まれた方がいます。

 

世界三大投資家の一人であるジョージソロスもその類に入ります。日本でいうと、B・N・Fという個人投資家の方もそれに該当します。

 

彼らが数十億円の財産を築くのを見て、彼らの真似をすれば自分でも数千万円の資産くらいならできるだろう、月に数10万であればそこまで難しくないだろうと期待します。

 

そして月に数10万円稼いだら、欲しいものを買おうとか、会社を辞めようと勝手に夢を膨らませます。

 

潔く諦めるという決断も必要である

 

普通の人が彼らのやり方も真似しても、彼らのように振舞うことはできません。これは勉強したから克服できるとか、努力が足りないから自分にはできないだけ、そういう精神論では超えられない壁があります。

 

彼らは数十億というお金を顔色変えずに個人で取引します。月に10万円安定して稼ぎたいと思っている人が、彼らと同じ土俵で戦っても勝てるはずがありません。

 

毎日パソコンに向かいチャートを眺めて取引きしている彼らをみると、憧れて自分もこうなりたいと思う人がいます。しかしこれは現実的にまず無理です。

 

彼らは真のプロの投資家で、常に人の裏をかいてそれを食べ物にして生きています。

 

たとえば、テレビでサッカーの香川選手を見て、子供が将来は香川選手みたいになりたいと思うのはいいかもしれません。子供のときは自分の才能がどこにあるのかはまだ未知数だし、時間的な余裕もまだまだあります。

 

辛い練習ででも逃げ出さないほど本当に心からサッカーを好きであれば、可能性は決してないとはいえません。

 

ただ、子供心にもこの道は決して楽ではないことにすぐに気付きます。学校で一番うまかったとしても母数でいうと30人程度です。市の大会にでると母数は20倍増えます。そこから県の大会、全国大会とライバルは無限に存在するのです。

 

具体的な数でいうと、たとえば中学校の数は1万校あります。ひとつの学校にサッカー部が30人いた場合、ライバルは30万人になります。プロへの道を進むということは年代の壁も勝負しなくてはなりません。

 

この困難な道を勝ち抜いてプロになるのは容易ではありません。

 

子供でもプロの世界は難しいことに気付きますが、社会人になりサッカー経験がないサラリーマンが、テレビで活躍する香川選手を見て自分もサッカー選手になりたいと言ったらどう思うでしょうか。

 

普通の神経を持った大人なら、まず諦めた方がいいとアドバイスをします。

 

「人間頑張ればできないことはない!」と言われると心に響くかもしれませんが、できないものはできないのです。

 

これは投資の世界でも同じことが言えます。デイトレードで稼ぐことができるのは、本当に才能を持った一部の人間だけです。仕事の片手間に目指してもなれるようなものではありません。本業にしてもなれるものではありません。

 

サッカーの場合は自分がいざやってみると、現実的に無理だなということがすぐにわかるのですが、デイトレードだとなかなか自分で気づくことができません。

 

自分に才能がないと思ったら急ぎよく諦めることも必要です。数万円の取引で心理戦に勝てない時点で、数百万円を動かすのはまず不可能です。

 

諦めることができずに、ダラダラとそこに居座り続けてしまうと逆に多くのお金を失います。

 

株の売買で損をするし、証券会社に大量の手数料を払うことになるし、ノウハウを手にするために書籍を購入したり、高額なセミナー代を支払うことになります。

 

なによりも、万人がお金持ちになれる長期投資という機会損失を失っていることが一番大きいです。

 

適材適所という言葉がある

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世の中には適材適所という言葉があります。

 

サラリーマンのような凡人がする仕事であれば、努力さえすれば苦手な分野でもなんとか克服できます。なぜなら、たとえそれが好きではなかったとしても、日々の生活費を稼ぐために、毎日会社に出社して毎日取り組むからです。

 

苦手だからやりたくないということも通用しないし、苦手でもだれかしらサポートしてくれるのんでなんとか乗り越えることができます。

 

しかし、これは決して効率が良いやり方ではありません。

 

営業が苦手な人に営業をやらせても、それなりにできるようにはなりますが限界があります。プログラムが苦手な人にやらせても、なんとかできるようになりますがこれにも限界があります。

 

営業が得意な人が営業をした方がいいし、プログラマーが得意な人がプログラマーになった方がより効率よく上達することができます。

 

そういう人は、お金を稼ぎたいから夢中になっているのではなく、純粋にその仕事が好きだから夢中になることができます。ただのサラリーマンプログラマーは、趣味で週末もプログラムのことを勉強している人には勝つことができません。

 

サラリーマンをみると生計を立てるために、不得意な分野にも貴重な資源を集中させている人がいますが、やはり年齢を重ねてくると限界が見えてくるようになります。

 

プロのサッカー選手やプロのデイトレーダーというのは、個人の努力だけでは乗り越えられない壁があります。

 

プライドや向上心が強いと罠にはまる

 

負けがこんでいても抜け出せないデイトレーダーの特徴としては、プライドが強かったり変に向上心が高かったりします。

 

自分はほかの人と違って才能がある、他の人よりも深く思考している、次は勝てるかもしれない、こうした自信やプライドは投資の世界ではマイナスに働きます。

 

また、向上心が強いと成功している高額のセミナー(彼らはカモを見つけて稼いでいるだけですが)に参加したり、市場価格よりも高い書籍を手にして、次こそは出来るはずだと錯覚します。

 

実際にうまくいく場合は運にしか過ぎないし、うまくいかなかった場合も運でしかありません。

 

投資に必要なのは、自分が普通の人間であるということをまず認めることです。普通の人間であることを認めると、普通の人でも稼げるやり方にシフトしていきます。

 

凡人であることを認識するとお金は増える

 

3年間の投資で資産が100万円から500万円まで増やすことができました。

 

損益評価でいうと元値の30%くらいが株で増えたことになります。これは市況が良かったことが理由ですが、それ以上に重要なのは節約をして投資資金を増やしたからです。

 

実際に投資をしてみるとわかるのですが、自分の思うとおりに市場が動くということはまずありえません。そんな中で資産を増やしていくためには、株価が下がったときに買い増しできる資金があるかどうかです。

 

資金を用意するためには、サラリーマンで得た収入を使わずにできる限り手元にお金を残しておけるかどうかになります。

 

3年間で投資の知識もある程度は増えましたが、それ以上に向上したのはお金を使わない技術です。

 

世の中には適材適所という言葉があります。