分散投資か集中投資は、投資の世界ではひとつのテーマになっています。株式投資の入門書や、プロの投資家のアドバイスを聞くと、分散投資の重要性はよく語られています。
株式投資の成功者は、分散投資についてどのように思っているのでしょうか?
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分散投資と集中投資の違い
分散投資と集中投資の定義は、実はけっこう曖昧です。
分散投資は、広く分散して投資することによってリスクを減らそう、という考えに対して、集中投資は、優良な銘柄と判断すれば集中的に投資すべきだという考えです。
1銘柄だから集中投資、2銘柄だから分散投資というわけではありません。
株式投資をリスクが少ない順に並べると以下のようになります。
①インデックス投資
②個別銘柄の分散投資
③集中投資
投資家のブロガーを見ていると、圧倒的に多いのが②の個別銘柄に分散投資している投資家です。
だいたい10~20くらいの個別銘柄を所有しています。銘柄数が多い方は、やはり1銘柄に対する投資額も少ないです。人によれば、10~20万円で、10銘柄を所有している方もいます。
1銘柄や2銘柄に集中して投資している方は、今だに1人しか見つけることができていません。その方は、4000万円の投資額で1銘柄だけに投資しています。
個人的な感想ですが、やはり入門書やプロの投資家に重要性が語られるだけあって、多くの個人投資家も分散投資を好んでいるようです。
分散投資のメリットとは
分散投資を推奨する言葉で有名な格言があります。
「卵はひとつのかごに盛るな」
卵を運ぶ際に複数のかごに入れておけば、ひとつのかごを落としても被害を最小限に抑えられるという意味です。
これを投資に例えると、あるひとつの金融商品に全財産を投じ、その商品が大暴落したときに財産を吹き飛ばしてしまうリスクがあるため、複数の商品にリスク分散しておきましょう、となります。
たしかに、これは投資の初心者が聞くと納得がいく答えです。実は、わたしは分散投資には大反対です。
ある程度資産が多い投資家や、顧客の大事なお金を管理するプロの機関投資家ならともかく、資産が少ない個人投資家が、分散投資に走ってもメリットは何もないように感じます。
少し極端な言い方をしてしまうと、
「卵が10個や20個つしかないのなら
大した損害にならないから一つのかごに入れてしまえ」
というのが私の考えです。
分散投資はたしかにリスクの少ない投資です、しかしひとつ大事なことが抜けて落ちています。
「分散投資は安全だが、リッチにはなれない」という事実です。
200万円の資産しかない投資家が、10銘柄に20万円ずつ分散投資をしたとします。ハイテク関連、農業関連、インフラ関連、銀行関連に振り分けていたとしたら、大きく損をする可能性は非常に少ないです。
しかし、そのうちのハイテク関連が暴騰し、人生に一度巡り合えるかどうかわからないような10倍株(テンバガー)に出くわしたとしても、トータルの資産は380万円にしかなりません。20銘柄に振り分けていた場合、たったの290万円です。
もし、これを1銘柄で運用した場合は2000万円、2銘柄で100万円した場合は1100万円になります。
分散投資は安全ですが、リッチになれるチャンスは一生訪れないのかもしれません。
1銘柄に集中投資した場合、株券が紙キレになったらどうするんだという批判が聞こえてきそうですが、3000銘柄以上ある中、年間で倒産するのは数10社の世界です。
よほど運がない限りは、そのような銘柄を引く可能性は低いです。そういうリスクを減らすために、銘柄研究など、株式投資の知恵が必要になってきます。
分散投資を極めていくと、最終的には①のインデックス投資になります。
リスクを取る投資をどうしてもしたくないというのなら、複数銘柄を選択するのではなく、最初からインデックス投資にすべきです。
この方がリスクは確実に少ないし、投資にかける労力や時間を最小限に抑え、本業の仕事に集中できるというメリットがあります。
下手に10~20銘柄を抱えて、企業研究に労力を費やすよりも効率的です。本業の収入を増やし、その資金でインデックスに投資すれば、資産は確実に上昇していきます。
市場平均に打ち勝てないプロのファンだマネージャーが大半という事実からもわかるように、②を選択するくらいなら、①を選択した方が確実です。
(インデックス平均に投資するやり方にも、デメリットがありますが)
成功者の分散投資に対する意見
分散投資と聞くと聞こえはいいですが、分散投資によるマイナス面は、あまり語られることがありません。
投資で成功者たちは、分散投資についてどのように思っているのでしょうか。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットは、分散投資について以下のように語っています。
「分散投資は無知に対するヘッジだ。
自分で何をやっているかわかっているものにとって
分散投資はほとんど意味がない」
実は、ウォーレン・バフェットは、分散投資を好むバリュー投資の父として知られる「ベンジャミン・グレアム」の下で投資について学びました。
しかし、バフェット氏は最終的には、効率よく儲けるために、自信のある銘柄に集中投資するスタイルを確立させています。
投資対象を分散させてリスクヘッジするのではなく、投資対象を知ることでリスクを軽減する方法を採用しました。
わたしの銘柄は分散投資か集中投資か?
わたしもできる限り短い期間で資産を増やしたいと考えているため、銘柄に絞って集中投資をしたいと考えています。しかし、自信のなさからか、一本に集中できずにいます。
<投資金額比率>
東京電力株、32%
北海道電力株、25%
シャープ株、22%
タカタ株、19%
全体の投資金額の70%は、電力株に投資しています。電力株には100%の自信が持てないため、他の業界にも分散しています。
電力株の中でも、東京電力に一点集中するのはリスクが高いと思い、地方電力会社にも資金を振り分けています。
1銘柄に絞るのが集中投資ではありませんが、1銘柄に絞る完全な集中投資はかなり勇気がいる行為です。
あるブロガーの方は、4000万円の資産である1銘柄に集中投資しています。
このような投資ができるからこそ、30代で4000万円の資産を増やせたのかもしれませんが、正直すごいなと感心していしまいます。
たかが300万円の株しかないのに、1銘柄に集中できない度胸のなさはちょっと悲しいです。
自信を持って300万円の銘柄を買えるほどの投資の知識が、まだまだ足りていないということでしょう。
集中投資にして儲けられたかどうかは、結局のところは結果論にしか過ぎないのですが、それでも分散投資に力を入れてしまうと、いつまで経ってもお金持ちになれないのは、確実な事実です。
投資家のブログーさんで分散投資の方が、あまりにも多いので、分散投資と集中投資について記事にしてみました。
わたしは、可能な限り集中投資に専念したいと思っています。