なぜ8割の投資家が負けるのか?株式投資でお金を儲けるためには、儲けたいと思ってはいけない理由

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株式投資は8割の投資家が負けると言われる厳しい世界です。

 

たとえば2016年、トランプ相場を経ても運用成績プラスの個人投資家は、4割しかいないと言います。
(他のブロガーの方の情報)

 

勝てる投資家と、負ける投資家の違いはなんでしょうか?

 

結論からいうと、負ける投資家はいつも勝とうと行動します。勝ちたいという気持ちが強ければ強いほど負けていきます。不思議ですがこれは事実です。

 

反対に勝つ投資家というのは、いつも負けないように行動します。負けない技術を身につけることが、結果的に勝ちを増やしていきます。

 

スポーツ、ギャンブル、ビジネス、なんにでも言えることですが、勝負事はとても似通っています。それは人間の本質が大きく左右されるゲームだからです

 

カジノに行けば勝つ人がどういう人か、負けるのがどういう人か簡単に見分けることができます。

 

 

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どうして勝とうとすると負けるのか?

 

投資をやり始める人の動機は、まずお金がもっとほしいという欲求から入ります。会社の給料が少ない、子供の養育費に回したい、もっと裕福な暮らしがしたい。

 

しかしこういう気持ちで投資を始めてしまうと、必ず株式市場で負けてしまいます。

 

「勝ちたい」という気持ちは、人間の欲望と同じで限度がありません。欲望で行動するうちは、物事の本質が見えません。勝とう勝とうという考えに頭が支配されてしまうと、思考、動作、すべてが力んでしまいます。手持ちの株がちょっと値上がりしたら有頂天に喜び、値下がりすると頭から離れなくなります。

 

週末になると、どの株が値上がりするのか、必死に探し続けることになります。銘柄の儲け話に飛びつき、自分のポジションを動かします。これを毎月のように繰り返しているうちに、投資に使える余剰資金を食いつぶすようになります。

 

このタイミングで辞めれば「株は儲かるからやらない」で終わりますが、大損する人の中には生活費までつぎ込む、信用取引でレバレッジをかけるようになります。

 

この精神状態では、以前よりも心に余裕がなくなり、わずかな株の上下でもより一喜一憂してしまいます。そして株を辞めるころには、借金が残ったという人が現実に何人もいます。

 

勝負事というのは、人間の本質の部分に大きく左右されます。投資のシミュレーションでは勝つことができたけど、実際の投資で8割の人が負けるのは決して偶然ではありません。

 

株で勝つためにはどうすればいいのか考え書店にいくと、勝つために必要な上辺だけのテクニック本が大量に置いています。

 

「チャート足を分析して毎月5万円」
「1年で100万円稼ぐ投資手法」
「テンバガー(10倍株)は宝くじより当たる確率が高い」

 

小手先の知識を身につけても勝てるようにはなりません。

 

負けない技術とは

 

勝つ人はどういう思考で戦っているのでしょうか。

 

彼らは株式投資で儲ける方法を探しているわけではありません、資産を減らさない安全な方法を常に探しています。そして資産を減らさないやり方を追求した結果、自然とお金が増えていき、毎年勝ち続けるようになるのです。

 

こういう思考回路に切り替えるのは、とても難しいことです。

 

なぜなら、多くの方はお金がほしくて投資を始めるからです。お金を稼ぐ方法がないかネットで探し回っているときに、サラリーマンが株式投資で副業、月に5万円!という類の情報を得て始めるからです。

 

お金を減らさないようにしようと、よし投資を始めよう!と考える人はほとんどいません。

 

わたしは始めて投資したのが、社会に出て2年目の2009年です。会社の給料が少ない、お金がほしくてほしくてしょうがないという状態で始めました。結果、50万円損をして半年もたたない内に辞めてしまいました。

 

このときは、株式投資なんて全然儲からないじゃないか!と思って辞めましたが、そういう人が大半で投資の世界が成り立っていることを今はわかります。

 

負ける投資家はみな自滅していく

 

面白いことに投資で負ける人たちは、自ら負ける方法を選択しています。負けの原因を探っていくと、不必要なことばかりしています。

 

一ヶ月に何回も売り買いを繰り返し、売買コストを積み上げていきます。売買コストを積み上げるということは、コスト以上の利益を出さなければいけません。自分で自分のハードルを上げてしまいます。より高いパフォーマンスを狙うと、リスクも高くなるとひとつのミスでも命取りになります。

 

少し利益が出たからといって、すぐに利益確定してしまう人も少なくありません。持ち株が買値の20%も上がると、早く利益を確定したい欲求に駆られます。しかし、利益を確定してしまうと2割の税金を払わなければならないという、事実を忘れてはいけません。

 

損を確定したときに、損金として処理できるわけではありません。つまり利益確定に走ると、常に20%の重力がかかっている状態になります。

 

結局のところ、こうした売買コストを考慮すると、短期投資家になるか長期投資家になるかは、考える必要もないくらい簡単な問いです。

 

しかし、現実は大半が短期の投資家です。

 

投資の世界でもビギナーズラックがある

 

わたしは2009年に投資を始めた頃、最初のうちはいくらかプラスだったと思います。これで自分はお金持ちになれると思った記憶があります。

 

しかし現実は、それほど甘くありません。その翌月にはマイナスになり、その後プラスに転じることはありませんでした。

 

どうしてビギナーズラックが存在するのかというと、最初はみな物事をシンプルに考えます。慣れてくると勉強するようになり情報が増えてきます、そのときに簡単なことでも複雑に考え込むようになります。深く考えれば考えるほど迷いが生じます。

 

知識は重要ですが、絶対に必要というわけではありません。投資のテクニック本はこういうことを一切教えてくれません。自分の本が売れてほしいと思っているので、必死にテクニックの説明をします。

 

それよりも大切なのは物事をシンプルに考えることです。これは投資だけでなく、仕事や人生、すべてのことにいえます。

 

大人になると人はみな複雑な生活を好みます。

 

マイホームを持つために、将来の自分に借金をして家計簿を複雑にしたり、保険やら何やら大量に契約し、常に仕事のことで頭をいっぱいにしたり、そして一生懸命に得たものを失うことに恐れ、自らを身動きがとれない状況においやっていきます。

 

投資で勝つためには

 

投資で勝つことはそれほど難しいことではありません。

 

極論をいうとテクニックや小手先の知識は一切必要ないと思っています。3年間株式投資をみてきて、自分が何もしなくても周りが勝手に負けてくれるからです。

 

そう考えると自分が上位20%に入るのは、それほど難しいことではないのかなと思うようになりました。

 

もちろん時代は常に変化しているので、自分のやり方も変える必要があるとは思っています。しかし、投資の世界が人間の本質であるなら、大きく変える必要はありません。人間の本質は時代を超えてもずっと変わらないからです。

 

普通のサラリーマンがお金持ちになるには、何もしないことが一番の近道なのかもしれません。