年収400万円のサラリーマンでも年に100万円貯めれば老後の心配はなくなる理由

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最近は下流老人という言葉をよく聞くようになりました。「下流老人」という本のタイトルがベストセラーになっています。

 

本書は発行からわずか3ヶ月あまりで販売部数が10万部を超えました。はやくも続編も出版されています。

 

 

この本の中身は置いておいて、 大衆に不安を煽るのは一番儲かるビジネスのように思います。少し前は若者の貧困ばかりに皆目がいっていたので、良いところを突いてきたように思います。

 

この本がベストセラーになったのは、定年を過ぎた後も年金だけでは生活が成り立たず、将来を不安に思っている人がたくさんいるからだと思います。社会保障費は右肩上がりで上昇を続けています、年金支給が60歳から65歳へ、75歳になることも検討されている時代に、年金の心配をしない方が確実に少数派でしょう。

 

たしかに若者だけではなく高齢者の方もお金がないのかなあと思うときはあります。具体的な数はどれくらいかはわかりませんが。たとえば地方に住んでいると、50~60代のおじさんやおばさんがコンビニでバイトしていたり、警備会社で夜勤の仕事をしている方もいます。

 

コンビニで外国人が働いているのはもうとっくに慣れましたが、50代くらいの方がレジに立っているとまだ違和感があります。少しでも老後の足しにしたいのか、それとも会社員の仕事を失ったからなのかはわかりませんが、あまり明るい理由ではないだろうと推測します。

 

若い人でも先の事はよくわからないけど、漠然と老後の心配をしている人も多いのではないでしょうか?

 

しかし、若いうちからお金の心配ばかりしている人生は楽しくありません。いくらあれば生活に困らないのか、一度具体的に計算してみましょう。そうすると漠然と考えていたよりも、実際にはたいした問題ではないのかもしれません。

 

わたしは1年間に100万円貯めることができれば、老後にお金の心配は一切必要ないと思っています。

 

毎年100万円を銀行貯金に預けても、3500万円にしかならないですが、投資で7%運用すると35年後には1億3826万円になります。

 

この事実を知ってから老後のお金の心配をするのは辞めました。 

 

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複利とは金の卵である

 

かの相対性理論で有名な物理学者アインシュタインは、複利とは20世紀最大の発見だと言わしめるほど、恐ろしい効果があります。

 

複利とは辞書で調べるとわずか一文です。

「複利方の計算による利息」これだけです。

 

複利とは、預けた元本に利息分を加算します、さらに翌年はその元本プラス利息分に利息をかけていくやり方です。

 

具体的に 複利7%と年の積み立て100万円を利用した場合の計算をみてみます。

 

100万円に年利7%の場合、最初の年は7万円の利息で107万円になります。次の年は107万円に100万円を足して207万円、207万円の利息は14万4千円、合計で221万4千円になります。

 

この方法をとると時間が経てばたつほどお金が雪だるま式に膨らんでいきます。

 

1年目、7万円

2年目、14万4千円

3年目、21万4千円

 

銀行にお金を預けるよりも、3年間で21万4千円増えたことになります。これを投資の世界では、「お金がお金を稼いでくれた」と言います。

 

多くの方は住宅ローンなど銀行からお金を借り入れます。そうすると、借りたお金に利息を付けて返すので、これと逆のことをしてしまいます。

 

住宅ローンを借りながら、株式投資などの資産形成を考える人もいますが、できるなら住宅ローンを繰り上げ返済して、なるべく早く返した後で投資をするべきです。

→今は超低金利時代なので、必ずしもこれが正解というわけではありませんが

 

複利の威力とは? 

 

では複利と毎年の積み立てはどれだけの効果があるのでしょうか。毎年100万円と200万円、複利を5%と7%と10%に分けて計算してみました。

 

①毎年100万円、年利5%、35年間運用した場合
→9032万円

 

②毎年100万円、年利7%、35年間運用した場合
→1億3823万円

 

③毎年100万円、年利10%、35年間運用した場合
→2億7102万円

 

④毎年200万円、年利5%、35年間運用した場合
→1億8064万円

 

⑤毎年200万円、年利7%、35年間運用した場合
→2億7647万円

 

⑥毎年200万円、年利10%、35年間運用した場合
→5億4203万円

 

どうでしょうか?

 

年に200万円貯めて年利10%で運用することに成功すると、5億円に生まれ変わる可能性があります。毎年年末ジャンボの宝くじを購入して、当選を狙うよりもよっぽど現実的な数値です。

 

年収400万円のサラリーマンの戦略とは

 

年収400万円の普通のサラリーマンが、毎年200万円、10%で運用するのはハードルが高いです。

 

たかが10%と思うかもしれませんが、世界一の投資家ウオーレン・バフェットは、平均年に20%の運用でお金持ちになりました。いかに運用率を上げるのが難しいかがわかります。

 

独身サラリーマン投資家であれば、年100万円、年利5%を目指すだけ十分というのがわたしの考えです。パートナーができたり、予想外に昇給したり、副業で稼ぐことができれば、年に200万円も難しくなくなるかもしれません。

 

年100万円というのはかなり現実的な数値です。

 

これだけでも35年後には資産が9000万円になります。配当金3%に投資したとすると、年間270万円の収入が入ります。これだけあれば月の年金にプラス22万円足すことができます。

 

年100万円というのを日々の生活のボーダーラインにしています。年収が400万円あるのならそれほど難しくありません。ハードルはだいぶ低いです。あまり大きすぎる金額を設定してしまうと節約がストレスになるのでよくないと思っています。

 

5%の運用益も決して高い数値ではありません。あまり高い運用益を狙いにいくとリスクが高くなり、思わぬ落とし穴で足元をすくわれます。投資は年に5%上昇してくれたらありがたいという気持ちで望んでいます。

 

年収が400万円というのもかなり現実的な数値です。サラリーマンの平均年収は414万円です。年収ラボによると20代後半と30代前半の平均年収は以下になります。

 

20代後半の平均年収
男性:377万円
女性:297万円
合計:343万円

 

30代前半の平均年収
男性:438万円
女性:294万円
合計:384万円

 

女性の年収が下がるのは、結婚や出産を機に仕事から離れる人が多いからです。女性の場合働き方が変わるので、男性だけのデータを見ます。これをみると30歳あたりから年収400万円に達する人が増えるようです。

 

年齢的にも20代後半くらいから資産形成についても真剣に考えるようになるのではないかと思います。わたしは27歳のときに資産形成について考え始めました、そのときの年収は330万円です。

 

年収400万円のサラリーマンが100万円貯めるためには

 

わたしは 年収が400万円で年間100万円に届かないようなら生活費を徹底的に見直します。この年収で100万円貯められないなら生活に必ず問題があります。

 

平均年収が400万円の場合税引き後は320万円です。これをひと月に換算すると26万6千円です。100万円貯めるために月に8万円手元に残す必要があります。8万円残しても月に使えるお金は18万6千円もあります。

 

18万6千円もあれば十分豊かな生活が送れます。

 

年収400万円でも月に100万円貯められない?

 

年収が400万円あるのに年に100万貯められない場合は必ず改善の余地があります。地方に住んでいてお金が貯められない場合、賃貸とクルマに必要以上にお金を使っている可能性が高いです。

 

地方に実家があるなら一人暮らしを諦めて実家から通う、もしくは、会社の近くに住んでクルマを諦める生活を送ることをお勧めします。

 

都会に住んで貯められない場合一人暮らしを諦めてシャアハウスに住みます。都内でも高熱費と通信費込みで4万円台で借りられるところがあります。

 

もしも年収が300万台で東京に住み、年に100万円貯めることを目的にするのであれば、わたしはひとり部屋を諦めることにしています。ひとり部屋も贅沢品です。

 

物価が高い都内暮らしで年収が400万円に達しないサラリーマンが、一人暮らしで8~10万円使っているようだと、資産形成はまず不可能です。

 

東京の平均年収は580万円です。年収400万円で普通に生活しているとお金はどんどん減っていきます。

 

頑張っても年収が400万円に届かない場合

 

今の環境でどれだけ頑張って10年後にも400万円に到達しないのであれば、その会社を辞める事を選択するのもひとつの手です。年収400万円を超える転職先を目指すか、派遣やアルバイトなどで柔軟に働ける働き方を選択します。

 

先輩社員を見れば5年後や10年後にいくらくらい貰えるかはだいたい想像できます。新入社員で勤めた会社で年にあがる給料が3000円、10歳上の先輩社員の給料を聞いて思い切って退社することにしました。

 

サラリーマンの給料の場合、本人の能力や努力よりも会社に依存します。会社全体の給料が低いのは外部的な要因が大きいです。 本人がいくら頑張っても帰るのは難しいかもしれません。

 

実家に帰るのも一つの手

 

東京で働いても年収が400万円に達しないのであれば、思い切って実家に帰るのもひとつの手です。物価の高い東京でひとり暮らしだと、いくら節約しようとしても限界があります。お金を使う魅力もたくさんあるので、節約ばかり考えているとストレスになってしまいます。

 

東京は平均年収が580万円の人たちが生活するところなので、普通に生活していたら当然お金は残りません。

 

働くためにお金を消費し手元にお金が残らないのであれば、働くために生きているのと一緒です。頑張って毎日一生懸命働いてもその労働対価はゼロ円のようなものです。

 

年100万円手元に残すことを目標にすると考え方がシンプルになります。

 

実家に帰ったとしても車を買わずに働ける場所を見つけることができれば意外と簡単にお金は貯まります。月8万円を目標にすると、時給800円のアルバイトでも1日に8時間で6400円、12日間働けば達成できます。

 

実家に生活費を入れたければ少し多めに働けばいいだけです。空いた時間はネットでお金を稼ぐことを考えると、徐々に生活が楽になっていくかもしれません。

 

収入が上がらないと思ったら結婚してしまう

 

収入が上がらずひとりでは年に100万円 貯めることが難しければ、結婚してしまうのもありです。この方法が一番効果が高いと思っています。

 

結婚すると運がよければ世帯収入が2倍になります。支出も増えますが贅沢しなければひとりで暮らすよりも1.3倍程度で増えるだけしょうか。パートナーと一緒に暮らした方が手元に残るお金が増えます。

 

350万円稼ぐ男性と300万円稼ぐ女性が結婚した場合、世帯年収は650万円になります。お互い資産形成を目標にし贅沢な生活をしなければ、楽しくお金を増やすことができます。

 

今年の目標は、年に200万円運用率5%

 

年に100万円を目標にし、複利でお金を稼ぐ事を生活の軸にすると色んな選択肢が見えてきます。現代社会は長年の不景気経済に加えて税負担の上昇、普通の人が普通に資産を築くのは簡単ではありません。サラリーマンだけの収入に頼ってしまうと常に重力が掛かっているような状態になります。

 

普通に暮らしていたら難しいですが 、生活水準を落とすことを考えれば、手元にお金を残すことはそれほど難しくはありません。

 

昨年までは手元に100万円残すことを目標にしていましたが、2017年は 200万円、運用益5%を目標にしています。

 

今年から東京に移り住むため物価手当が付きます。今よりも家賃が高くなりますがシェアハウスに住むことで一人暮らしを諦めました。職場は徒歩10分なので満員電車のストレスもありません。

 

生活水準を落とすなどして年100万円貯める状況を続けることができれば、35年後には9000万円の資産を持つことになります。そう考えると老後の心配もなくなるのではないかと思っています。

 

100万円達成できたら、徐々に増やしていくのもいいと思います。 

 

年に100万円貯金できると違う世界がみえてきます

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年収が300万円でも資産形成は難しくないと思います

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