セミリタイアを目指しているけど、あえて年収400万円サラリーマンのメリットを考えてみた

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わたしはセミリタイアを目指しています。30代のセミリタイアを目標としつつも、可能であれば来年、もしくは今年こそと気持ち次第ではいつ辞めてもおかしくありません。

 

早くセミリタイア生活を送りたいなと胸を膨らませる反面、サラリーマンを辞めることがもったいないなと思う気持ちもあります。最近はサラリーマンでいることのメリットをたくさん享受しています。

 

たぶん、これから先もいまほど時間給を稼げるようになることはないのかもしれません。


ちょっとネットの世界を覗いてみると、会社員は社畜だ、会社の犬だ、今すぐ辞めた方がいい、など注目を集めるためにサラリーマンとして働くことを過激に中傷したりする人も見かけます。

 

彼らの主張をみるとあまり両極端に考えるのはよくないのかなと思ってしまいます。極端な発想は思考を停止させてしまいます。

 

ビジネスの才能がある人には当てはまらないかもしれませんが、サラリーマンほどお金を稼ぎやすい職種はそうそうありません。

 

サラリーマンでいることのメリットをあげてみました。

 

①リスクゼロで毎月お金が稼げる
②会社のリソースをタダで利用できる
③優秀な人から恩恵を受けれる

 

 

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サラリーマンはリスクゼロで毎月お金が稼げる

 

先日あるサラリーマンブロガーの方に、スカイプでブログの無料コンサルタントをしてもらいました。その方はサラリーマンをしながらブログでも数10万円稼いでいるので、わたしからみたら雲の上のような存在です。

 

そのときにサラリーマンてやっぱり収入が安定していて良いよねって話で盛り上がりました。

 

これは自分でビジネスをしたことが一度でもある人ならわかりますが、お金を稼ぐって本当に難しいことです。1年間死ぬほど働いてそれでも1円も稼げなかったというのは決して珍しい話ではありません。

 

要はゼロからイチを生み出す作業というのはそれほど難しいことなのです。

 

サラリーマンという方法でお金を稼ぐ最大のメリットは、このゼロからイチを生み出すという作業がすでにクリアされた状態で参加することができます。すでに経営者がこれを達成してくれています。

 

そのためわたしたちはリスクを取らずにこの恩恵を受けることができます。

 

逆にいうとこのリスクを取らないため、資本家の元で汗水垂らして働くことを求められるのです。

 

ブログでゼロからイチを生み出す作業

 

ブログで考えてみましょう。

 

ブログは参入障壁が低くだれでも簡単に始めることができます。その参入障壁が低いぶんブログを始める人は何万人もいます。ちょっとネットを検索してみするとブログで毎月5万円だれでも稼げるとか、ブログだけで生計を立てることができるとか、初期費用ゼロでリスクなし、など甘い言葉が並びます。

 

しかしこうした現実とは裏腹にほとんどのブログーが3ヶ月たらずで消えていき、たった1年間でさえ続けることが難しいと言われています。

 

1年間継続して続けた人の中でもさらに厳しい現実が待っています。日本アフェリエイト協議会が2014年に調査した内容になると、月に3万円以上稼ぐアフェリエイターはわずか全体の3.2%しかいません。

 

〇月額アフェリエイト収入
収入がゼロ、37.4%
1000円未満、36.9%
1000~5000円、14%

 

だれでも5万円稼ぐのは難しくないと言いながらも、なんと5000円以下の割合は9割しかいないのです。

 

これは2014年の調査結果のため、このときよりも稼いでいるアフェリエイターは増えましたが、全体の新規参入者も爆発的に増えているので、割合の数値は大きく変わっていないと思います。

 

毎日仕事でクタクタになってブログを続け、週末もブログを書くことに貴重な時間を費やしたとしてもたった5000円ですら稼げるようになりません。

 

そう考えたら毎日決まった時間に会社に行き、毎月決まった金額のお金が振り込まれるというのはとてもすごいことなのです。

 

年収400万円のサラリーマンであれば、26万6千円ものお金が毎月滞りなく振り込まれるのです。そりゃあ自分で稼ぐことができない人は、当然会社のルールや業務命令を守りますよね。このレベルのお金を毎月振り込んでくれるのだから。

 

仕事を辞めてブログを専業にすれば5万円稼ぐのは難しくないと考える方もいるかもしれませんが、サラリーマンを続けながらある程度稼げる仕組み作りに成功していないのであれば、おそらく専業になってからも稼げる可能性はゼロです。

 

ゼロからイチを生み出す作業ができなければ、どれだけ時間を費やしても達成できる可能性がグンと上がるわけではないからです。

 

自分の力でお金を稼げるサラリーマンは決して多くはない

 

営業や技術職の仕事をしている人に多いのかもしれませんが、会社のおかげで稼ぐことができたのに、まるで自分の力で稼いだかのように成果を語る人がいます。

 

おれはこれだけの数値を売り上げた、この仕事を取ってきたのはおれのおかげだ、このプロジェクトが成り立っているのはおれのおかげだ。そんな話はサラリーマンのお酒の場にいけばいくらでも聞くことができます。

 

しかし大概の場合は、個人の力ではなく会社の力によるところが大きいのです。

 

周りの同僚を見渡してみて、周りとそれほど自分の給料が変わらなければ自分の実力ではないことを認めましょう。自分がいないと成り立たないと思っている事でも、あなたがいなくなって数カ月もすれば別の誰かがその仕事をしています。

 

会社からみて代わりが効かなく本当に辞めて欲しくない人には、会社の死活問題になるため目に見える形でしっかりと報酬を支払っています。そういう人は組織の上位10~20%くらいしかいません。

 

実は平凡なサラリーマンは生涯年収にするとで2億円もらえます、22歳から働き始めて定年の65歳まで働く43年間、一日も支払いが滞ったり遅れることがなく給料を振り込んで貰え、さらには退職するときには退職金まで貰えるのです。

 

大手企業であれば1000万円程度、中小企業であれば300万円程度でしょうか。

 

毎月貰える金額も決して少なくありません。少ないと思うのであれば、不必要なことにお金を浪費しているだけなのかもしれません。

 

それでもサラリーマンを辞めたいと思うなら、人生でやりたい事がある、それてそれはサラリーマンを続けたままではできないことがあるケースです。

 

サラリーマンの生涯賃金は2億円もあります、億万長者になるチャンスは誰にでもあります。

 

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会社のリソースをタダで利用できる

 

新しい仕事を覚えないといけない20代のうちは、会社のリソースを利用できる機会は少ないかもしれません。

 

しかし年齢を重ねてポジションが上がってくると、リソースを利用することの効果をより得やすくなります。ここでいう会社のリソースとは、人材やパソコンなど事業を行うために必要な資源のことを指します。営業部隊や海外の開発拠点もリソースに含まれます。

 

会社のリソースがあるおかげで、わたしたちは得意な分野の仕事に集中することができます。会社のすべてのことを把握する必要もないし、困難なプロジェクトでも一人ですべての問題を対処する必要も一切ありません。

 

もしも自分で事業を始めるときに、だれかを雇うお金がなければすべてのことをしなくてはなりません。お金を生み出さなけれならない、経費を計算しなければならない、外注先を探さなくてはならない、顧客と打ち合わせしなければならない、たくさんのひとりでやらなければいけないことがあります。

 

会社員であればこういうことを心配する必要は一切ありません。入社した時点でこれらすべてのリソースがフル装備されています。

 

たとえば現在所属する会社は、開発拠点を維持するために毎年数千万円という経費を計上しています。このリソースをタダで利用することができます、彼らを効率よく利用して一緒に仕事することでわたしのアウトプットは増えます、そしてアウトプットが増えると会社から高い評価を得ることができます。高い評価を得るとわたしの給料も上がっていくという好循環が生まれます。

 

会社を辞めるということは、このリソースを手放さないといけないことになります。

 

20代のころは転職にはかなり前向きに考えていましたが、今はそう思わなくなった理由です。

 

実際のところ、このリソースをすべて投げ捨てて、ゼロからの状態で転職してもメリットというのは大きくありません。むしろ小さくしてしまうものです。

 

20代が安易に転職に走ってしまうと余計貧乏になってしまう理由

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サラリーマン収入があると株式投資の成功率が上がる

 

会社の愚痴や不満をいう人はサラリーマンの中で非常に多いですが、毎月安定して給料が貰えることの威力というのは、本人が気付いていないだけで凄まじいものがあります。

 

プロの機関投資家と違って、わたしのようなサラリーマン投資家の場合、毎月貰える給料のおかげで株式投資の成功率も上げることができるのです。

 

会社から安定して給料を頂けているおかげで、150万円程度のお金を1年間に残しておくことができます。

 

これは極端な考え方かもしれませんが、株式投資で150万円の大損をしたとしても、1年間の収支はプラマイゼロになります。これは心理的に有利な立場に立つことができます。普通の投資のやり方をしていれば、1年間に150万円失うということすらなかなかありませんが。

 

たとえば、元手100万円で株式投資を始めたとします。仮に超リスクの高いやり方をします。(リスクの高いやり方を勧めているわけではありません)

 

1銘柄に全額投資し賭けに失敗してその企業が上場廃止になったとします。それでもサラリーマンの安定収入があるおかげで、年間の収支はプラス50万円になるのです。

 

もしも、この株が2倍になれば元手100万円の2倍、それに一年間の150万円を足して350万円、1年で3.5倍資産を増やしたことになります。

 

ここで言いたいのはリスクの高い投資をしましょうということではありません、高いリスクを取ったとしても精神が安定した状態に持っていけるのは、毎月の安定収入があるからです。

 

この安定収入がなければ損をすることに過剰になってしまい、精神的に追い込まれてしまう可能性が高くなります。

 

サラリーマン収入があるとブログの成功率が上がる

 

さきほどの話でもあったように、ブログはインターネット上で初期費用が一切なく新規参入者の壁が極端に低いため、成功する可能性は非常に小さいです。

 

月に3万円稼ぐアフェリエイターですら、全体の3.2%しかいない超厳しい世界です。


この事実を知っていると賢明な方ならなかなかいないと思いますが、ブログで生計立てるために突然サラリーマンを辞めることは非常にリスクが高いです。

 

100人いたとしても月に3万円稼げるのは3人だけです。これを目指すくらいなら今在籍している会社で上位20%を目指した方が、まだ収入は増えていく可能性があります。


正直ブログの世界は短期間で勝負するのは難しく長期的な視点で続けなければなりません。いきなり仕事を辞めてしまうと、毎日稼がなきゃいけないというプレッシャーと戦いながら日々消耗していくことになります。

 

追い込まれないと力を発揮できないと考えるのは単にドラマや漫画の見過ぎです。こういう状況にならないと力を発揮できないのはよっぽどのどМだけです。

 

人は精神的余裕を持った状態の方が成功率はあがります。プロのアスリートは精神的余裕を作り出すために苦労しています。

 

ブログで稼ぐためには、サラリーマンを続けて安定した収入を得ながらの方が成功率もあがります。書きたくない時は無理に書く必要なんてありません。

 

好きな時間に自分が書きたい記事を書いた方が質の高い記事が書けます。

 

貯金を切り崩しお金がなくなったら生活が成り立たないというのは、時限爆弾を抱えながらブログをやるようなものです。

 

セミリタイアするためには覚悟が必要

 

以上のことを考えると、いくらセミリタイア生活が送りたいからといっても、一時の感情だけで突発的にサラリーマンを辞めるというのは決して賢い選択肢ではありません。

 

できるならサラリーマンでいることのメリットを最大限に活用しつつ、自分が辞めたいと思ったベストの状態まで持っていく必要があります。

 

安易な気持ちでセミリタイアをしてしまうと、お金が尽きてまたサラリーマンに逆戻り、そのときには現在の収入の30%減というのも覚悟しなくてはいけません。

 

なぜわたしはセミリタイアを目指すのか?

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