貧乏にならないための第一歩は仕事選びから、平均年収が低い職業ランキング3位

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2008年のリーマンショックから9年が経過し、世界の景気はそこそこ回復したように見えます。株式市場をみると欧州も日本も2.5倍程度、米国に至っては歴史的最高値まで上昇しています。

 

しかしながら最近は貧富の差、富の二極化、経済的不平等という言葉が注目を浴びるようになりました。それもそのはずで、トマ・ピケティの「21世紀の資本」でもあるように、投資家(資本家)は儲かるが労働者はほとんど儲からないからです。

 

たとえばサラリーマンの収入はリーマンショック後から4〜5%上昇したが、その間NYダウ平均は3倍以上上昇しています。個別銘柄で投資していれば資産が5〜10倍上昇していても不思議ではありません。

 

今までもそうであったようにこれから先も貧富の差は加速していきます。これは資本主義経済を生きる上では避けられないことです。だからといって悲観的になる必要なく、富を得る側にまわることは決して難しいことではありません。

 

単純な話、会社の株を買ってしまえばそれだけで資本家としてゲームに参加することができます。そしてゲームに勝ち続けるためには、元手になる資金をどうやって稼ぐかが重要になります。

 

貧乏にならないための第一歩は、お金を稼げない職業に就かないことです。現代のような情報社会は、知りたいと思った情報を簡単に得ることができます。もちろん、その情報が本当に正しいのか客観的に見る目は求められますが。

 

人工知能によって車の自動運転化が進むと言われている時代に、トラックの長距離運転手やタクシードライバーになることを目指すのは、もはや本人の自己責任といっていいのかもしれません。もちろん望まずにその仕事に従事する人たちも一定数以上います。

 

やりたい仕事に就くことも大事ですが、まずは他業種と比べてどれくらいお金が稼げるのか一度調べておいたほうがいいかもしれません。人生は何事もトレードオフの関係にあるため、やりがいを優先するのか、給料を優先するのか、プライベートを優先するのか、自分の中でバランスを持つ必要があります。

 

このバランスが崩れてしまうと、日々の生活をしていてストレスを感じてしまうのは言うまでもありません。

 

もちろんやりがいのある好きな仕事で、たくさんのお金を稼げるのであればその限りではないですが、誰もが実現できるわけではありません。

 

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 最近の労働社会の実情

 

サラリーマンの平均年収は確実に上昇傾向にあります。リーマンショック後は406万円まで落ち込みましたが、年々少しずつ回復し2015年は420万円になっています。

 

しかしその影で非正規社員の割合は増加を続け、現在では4割を超えました。もう少しで過半数に到達します。非正規社員が5割を超えると彼らの方が政治的に市民権を持つようになります。いままでは正社員を前提に労働法が定められていましたが、これからは違った社会作りになります。

 

誤解のないようにいいたいですが、非正規社員を否定しているわけではありません。結婚した女性や、学生のアルバイト、起業の準備に向けてフルタイムで働きたくないなど、柔軟な働き方を自ら選択する人の方もたくさんいます。そういう人たちにとって非正規社員というのは必ずしも悪い選択肢ではありません。

 

ただ正社員になることを望みながら、職が見つからず企業に都合のいいように使い回されるのは不幸でしかありません。大手企業が経済危機のリスクヘッジのために派遣社員を大量に抱える現状が続くと、格差はますます大きくなります。

 

正規・非正規就業者数の詳細をグラフ化してみる(2016年)(最新) - ガベージニュース

 

年収300万円以下の割合も上昇傾向にあります。労働者のうち40.9%の人たちが年収300万円以下で働いています。経済が成長していかない限りは、これから先も非正規社員は増加します、そして非正規社員が増加すると年収が300万円に満たない人も増加します。

 

日本経済が成長するかとは現実的には厳しいと言わざるおえません。

 

貧富の差を埋めるためにお金持ちからお金を取る

 

アメリカのウオール街で起きたデモでもわかるように、国民の貧富の差を埋めるためには富裕層からもっと税金を取るべきだという声は少なくありません。

 

しかし現実はすでに多くのお金を富裕層から徴収しています。所得税だけで見た場合上位4%が税収の5割を負担しています。所得税以外にも、配当所得や不動産、資産税など富裕層は多くのお金を税金として納めています。

 

彼らはお金をたくさん持っているのだから、お金をたくさん取ればいいと考える方もいるかもしれませんが、それはあまり得策とは言えません。なぜなら、税負担が増すにつれて国外に住居を構える可能性が高くなるからです。国境の壁が極端に低い現代社会では、簡単にお金を海外に移すことができます。それは現在のシンガポールや香港を見れば簡単に想像できることです。

 

基本的に富裕層と呼ばれる資産家たちは、労働者と違って働く場所というのはそれほど重要ではありません。税金の高い国にわざわざ住む必要もないのです。たくさんお金を使ってくれて、たくさん税金を払ってくれる彼らは批判することはできません。

 

富裕層への税負担は、逆に大きな税収減に結びつく可能性があります。

 

すでにたくさんの税金を負担してもらっている富裕層からはこれ以上お金を取れない、労働者の4割を占める年収300万円以下からも取れない、そうなると政府の一番のターゲットは中産階級の労働者になります。

 

財政問題を抱える日本に住んでいる以上は、これからもサラリーマンの税負担は増加していきます。

 

貧困に陥らないためには?

 

貧困に陥らないためにはやはり職選びは重要です。そもそもが稼げない職種を選択してしまうと、おそらく個人の力だけで打開するのは難しいのかもしれません。お金を稼ぐために自分のビジネスを持つにしても、投資を始めるにしても、できるなら収入が多いに越したことはありません。

 

今の学生の方は、将来どうなるかわからないことを前提に人生設計しているため、しっかりしている印象を受けます。どちらかというと、2008年前に就職した30代、さらにひとつ上の40代世代の方がより危機感がないように見えます。そこそこの会社に勤めてさえいればなんとかなると思っている節がまだまだあります。そこそこの会社という基準もかなり怪しかったりします。

 

サラリーマンにならなくても生計をたてられる方ならいいですが、いくらネットでお金が稼ぎやすい時代になったといっても、それはまだまだごく一部の人たちです。

 

貧困に陥らないためにはどういう職業が稼げないのかをあらかじめ知っておいた方が賢明です。世の名には変化を嫌う人の方が圧倒的に多いため、一度安易な道を選択してしまうと軌道修正に時間が掛かってしまいます。給料が安いと知った上で、その職業を選ぶ場合はその限りではありません。

 

価値観はひとそれぞれなので、たとえ給料が安くてもやりたい仕事に就くというのは素晴らしいことです。仕事は人生の一部でしかないため、家族と一緒に過ごす時間を共有することも必要です。

 

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貧困に陥りやすい仕事3位

 

世間一般で言われている給料が低い職業ランキングは以下です。

1位:保育士
2位:幼稚園教論
3位:看護師

 

保育士平成27年の給料&年収-年収ラボ

 

1位:保育士
平均月収:21万円
平均年収:310万円
平均時給:1,247円

 

保育士の仕事は給料が低い代表格になりつつあります。公立保育園で働くか私立保育園で働くかでも待遇は大きく変わります。公立保育園の場合は、地方公務員として働くことになります。最近は正規職員の3分の1程度で働く官製の派遣社員で働く人が急増していますが、境遇としては似たものがあります。

 

2位:幼稚園教論
平均月収:23万円
平均年収:335万円
平均時給:1,345円

 

幼稚園も保育士とほぼ同様で公立と私立があります。正職員か臨時職員かで待遇が違ってきます。

 

3位:介護士
平均月収:15万~17万円
平均年収:250万円~400万円

 

高齢化が進む中で、最近よく取り上げられているのが介護士です。重労働で低賃金、給料に見合った仕事じゃないという批判をよく見かけます。

 

これらの職業に共通していえることは、何年働いても職業スキルが上がっていかないことです。職業スキルが上がらない以上は、やはりこの不景気時代には難しいです。彼らが高い収入を望めば望むほど、フィリピンやインドネシアあたりの日本語ができる出稼ぎ労働者たちと置き換えられることになります。

 

女性の事務職は平均年収305万円

 

この他にも事務職も給料が安い傾向があります。

事務系アシスタント職
秘書/受付  342万円
貿易事務   322万円
営業事務   309万円
一般事務   293万円
オペレーター 285万円
医療事務   254万円

 

事務職女性の給料、いくらが妥当?:日経ウーマンオンライン【給料の正しい貯め方&ふやし方】

 

事務職は他の同業者と差別化がしにくく、給料があがりにくいというのが背景にあります。代わりに働いてくれる人はたくさんいます。上記コラムによると35歳、基本給22万6000円、手取りは17万6000円、年収は300万円とあります。税金だけでも5万円近くが差し引かれます。

 

おそらくこの給料は新人で働いていた頃からそれほどかわっていないと思われます。

 

貧困だと思ったら脱出する方法を考える

 

今の現状に満足していない、お金がもっと欲しいと思うのならやっぱり何らかのアクションが必要になります。

 

貧困から脱出するためには、思い切って環境を変えてみる、収入源を増やす、この2つしかありません。

 

もしも給料が安い、労働時間も長いのであれば、物事が良いように進む可能性は極めて低いです。単価の安い外国人か、将来人工知能に職を奪われるかのどちらかしかありません。この場合は、思い切って環境を変えるしかありません。

 

その場合は、給料が安くても職能スキルが改善できるところ、もしくはサイドビジネスで稼げるように給料が安くても自分の時間が持てるところを選択する、中途半端な道を選択してしまうよりも、はっきりと別れた方がいいです。

 

大半がどっちつかずの道を選ぼうとするため、みな同じような働き方を選択し、気づいたら収入は平均よりも常に下ということになってしまいます。