新しいことを身につけるときに、わたしがもっとも気をつけるていることは、どうやったら楽しく学ぶことができるのかをまず考えるようにしています。
昔は幾度も幾度も辛い思いをして高い壁を乗り越えた先に成功があると考えていましたが、今は好きなことを追求したその先に成功があると考えているからです。
どれだけ意志が強くても、どれだけ忍耐力があったとしても、続けられることができなければ途中で投げ出してしまいます。それは高い目標をたてれば立てるほど途中で挫折する可能性が高くなります。
3ヶ月で10キロ痩せようと目標を設定してジムに通うと、思い通りに進まなかったときに大きなストレスになります。大雨が降っても、どれだけ仕事が忙しくても絶対にジムに通うと心に誓った場合、1日でも決まりごとを破ったときに、ハリつめた糸が切れ、もういいやとなります。
意外に思うかもしれませんが、継続できるひとはあえて目標を経てない人が多いです。目標を経ててしまうとそれが義務になり、逆に自分を追い詰めてしまうからです。日本のサラリーマンは追い詰められるのが好きなサガなのかわかりませんが、仕事でもプライベートでも自らを追い込もうとします。
モチベーションの上げ下げはどうしてもコントロールできないものです。注意しなければならないのは、あたらしいことを始めようと決めたときは、最もモチベーションが高いときです。そのときに立てる目標というのは、過度に自分自身に期待しているため、現実離れした高い目標を持つことになります。
しかしながら1週間も経つと自然とモチベーションが下がっていきます。1週間とは言わず、1ヶ月高い状態を保てる人もいるかもしれません、しかし時間が経てばたつほどモチベーションは下がります。
コントロールできないものと割り切っている人は、雨が降ったから今日はやめておこうとか、仕事が忙しいから今月は休もうとか、気分が乗らないかやめておこうとか、そういうふうに考えている方が何年も続いていくものです。そして長く続ければ続けるほど、右肩上がりに人は成長していきます。途中で挫折してしまえばあっとう間にゼロになります。
成功するためには強い意志や忍耐力、高い目標が必要だ!という人は多いですが、わたしにはどうやったら楽しく続けられるのか、の方が何倍も大切なことのように思えてなりません。
サラリーマン生活をしていると、継続できずに途中で投げ出してしまうサラリーマンを大勢みてきました。仕事は毎日会社に来なければならないため、嫌でも上達していきます。
しかしプライベートに関しては、仕事のようになかなか上達していきません。ジムの会員になったけど、もう数ヶ月通っていないとか、英語の勉強を始めたけど辞めてしまったとか、なにかしら挫折を味わっています。
株式投資を楽しく学ぶために
株式投資について興味があるけど、経済のことはよくわからないからやりたくない、となかなか最初の一歩を踏み出せない人はたくさんいます。経済のことに詳しくないから損をすると思っているようです。
(実際には中途半端に知っている人の方が大損しますが)
しかし実際にやってみると経済はそれほど難しくないことがわかります。また経済とはお金と深い関わりがあるため、生活する上で欠かせない知識もたくさんあります。数学や物理はわたしたちの生活にそれほど大きな影響を与えませんが、経済に関してはそういうわけにもいきません。
もしも経済が難しいと思うのであれば、まずは一度投資をやってみることをお勧めします。やってみる前は難しいと思っていたけれど実際にやってみたらそんなことなかったという経験はたくさんあります。
たとえば皆当たり前のようにクルマを運転していますが、免許を取るためにはじめて教習所に通った時はそうじゃなかったはずです。はじめてクルマのハンドルを握った時は緊張したはずです。しかし数ヶ月も経てば、だれもが自転車のようにクルマを乗りこなすようになります。
株式投資は証券会社に口座を作り、欲しい銘柄を選択すればたったそれだけで始めることができます。もちろん最初から大金を投入するのではなく、無くなっても困らないお金、たとえば10万円程度から始めてみます。
あとは、自然と興味を持つようになるため自ら進んで知識を身につけようとします。
興味があることだけを学べばいい理由
基本的に興味があり、知りたいと思ったときに人は勉強をするべきです。
サッカーを上達したいと思っている人が、実際にサッカーをせずに机に座って専門書やテクニック本、DVDなどのサッカー講座を学んでいるのをみると、まずは外に出て一度やってみたら?とアドバイスしたくなるハズです。一度に自分の身体を動かしてみて、なにか課題を見つけたときに知りたいことを学ぶのです。
たとえば、ボールの蹴り方をなんとなく勉強するよりも、ボールの蹴り方に課題を持っていてどうやったら克服できるか悩んでいるときに、その方法を学んだ方が何倍も身につくのです。
これはスポーツだからだと考える人がいるかもしれませんが、私から見たら株式投資でも、語学の勉強でもすべてのことに当てはまります。
たとえば、投資をやる前に損をしたくはないからという理由で先に経済の勉強を始めてしまうことです。椅子に座って雑学だけ学んでも何も楽しくありません。投資についてもっと知識をつけようと、用語を覚えたとしてもそれはあまり意味がないことです。
人は知りたいと思ったことを知ろうとするときに自然と頭に入ります。
PERが何かを知らなくても投資はできます。参考にしている好きな投資家がPERに絞って銘柄選択をしていたときに、PERについて調べてみればいいのです。言葉だけ覚えても何も意味があります。
自分のお金をある銘柄に投資していると、自然と経済について興味を持つようになります。たとえ10万円しか投資をしていなくても、月に1〜2万円も毎月のお金が動けば嫌でも気になります。
投資をしていないときは、テレビで日経平均がいくらか流れても気になることはありませんが、投資をはじめると嫌でも気になるようになります。今日の日経平均はいくらだとか、ドル円はいくらだとか、ユールはいくらだとか、自然と頭の中に入ります。
自民党が選挙に勝ったら株価はどう動くんだろう、アメリカのトランプ大統領はどういう政策を行うんだろう、アメリカのTPP離脱は株価にどんな影響を与えるんだろう、 イギリス以外にもEU離脱する国が出てきなたらどうなるんだろう、自然と興味が湧いてきます。
株式投資がもっと楽しくなると、どうして株式会社という仕組みが生まれたのか、どうして取引所が作られたのか、どうして紙の紙幣が使われているのか、どうして資本主義経済なのか、こういうことも知りたくなります。
投資をする上で新しい課題がどんどん見つかるようになります、そして自分が興味を持って知りたいと思ったときにその知識を身につければいいのです。知識をつけるためだという理由で、興味のないことを勉強することこそ無駄な時間はありません。
経済について難しく考える人が多い理油
経済や投資、お金の話が好きなのでたとえ相手が投資について興味を持っていなかったとしても、ついつい勧めてしまうときがあります。もちろん相手からしたら大変迷惑な話なのですが。
つい先日フランス人とお酒を飲んでいた時に、
「大学のとき経済の講義を受けたけど、全然おもしろくなかったから興味がない」
と言われました。
おそらく、学校で経済学を学んでもそれを楽しいと思う人はほとんどいません。学問とは現実の世界にはおきないような机上の数値を並べ、難しいテスト問題を解いて満足するだけの世界です。大学で経済学を学んでもこれを面白いと感じるのは本当に数字が好きな学生だけでしょう。
経済学以外にもこれは学んで意味があるのかなと思うことがたくさんあります。高校のときは数学や物理が好きでしたが、大学に入ってからは一切勉強しなくなりました。
理系の学部に進みましたが、そのときに受講した物理の講義で漠然とします。その物理の教授は海面の渦を求める公式を解いていたのです。天候や風など外的要因によって大きく変わるのに、そんな公式を求めてなんの意味があるのだろうか。あまりにも現実世界からかけ離れています。
高校のときはその先に大学受験という道があるので勉強しますが、大学生になって社会で使うかどうかもわからない、ましてや自分に興味があるわけでもないものを、必死に勉強する人なんてまずいません。
そう思っている学生は多いので大学にいくと大半が勉強しなくなります。理由は楽しくないからです。
10万円でもいいからまずはやってみる
べつに投資をやらなくても生きていける、なくても困らないのであれば無理にやる必要はありません。もしも、少しでも株式投資に興味を持っていて、やってみたいと思っているのなら、難しく考えずにまずは10万円だけでもやってみるべきです。
そのときに楽しくないなと思えば辞めればいいだけの話です。10万円はよっぽど運が悪ければ消えてしまうかもしれませんが、よほどの事がない限りそうはなりません。
2〜3万円損をして自分に向いていないと思ったら辞めればいいだけの話です。
投資は年齢が若ければ若いほどメリットがあります
投資は初心者でもお金を稼ぐことができます