2017年度シャープ株500円は割高か割安か?配当金の復配はいくらが目安か?

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シャープ株:2年間

 

シャープ株ですが、今年に入ってからも順調に高騰を続けています。株価は瞬間的に500円を超えるようになりました。

 

2016年8月時点では90円を割り込んでいたので、1年も経たないうちに急回復しています。現在も右肩上がりで回復を続けています。

 

台湾の鴻海買収時点で買いに入ったため、シャープ株のおかげで人生初のダブルバガー、その2か月後にはトリプルバガーとなりました。

 

業績回復株はいったん回復を始めると全体の市況に関係なく、株価を大きく押し上げるのが特徴です。

 

株価が上昇して嬉しのは嬉しいのですが、最近は上げすぎているのかなという印象を受けます。近いうち大きな調整局面を迎えて、株価が下がるのではないかと予想します。

 

シャープは経営と営業損益は赤字を脱却しましたが、純利益の赤字から脱却したわけではないからです。現在の株価が適正水準だとした場合に、2017年度の決算はいくらの純利益を見込む必要があるのでしょうか?

 

また、配当についてもいくらくらいから復配が始まるのか、過去の配当金から調べてみました。

 

2016年度と2017年度の決算予想

 

株価だけみると、シャープが赤字を脱却して黒字企業に生まれ変わったかのように見えます。実際にはそういうわけではありません。

 

昨年の大幅な赤字から、営業利益や経常利益が黒字化したのは十分評価できる点ですが、当期純利益はまだマイナス予想のままです。

 

昨年度と2017年度の決算書を比較します。

 

2016年、2017年度(予想)
売上げ高、2兆4000億円、2兆500億円
営業利益、-965億円、474億円
経常利益、-480億円、99億円
当期利益、-2559億円、-271億

 

営業、経常、当期利益ともに大きく収支を改善しています。なかでも当期利益は2300億円ほど上向いています。鴻海の新しい経営陣が舵を取ったのは昨年の2016年夏以降ですが、選択と集中がうまくいっているのがハッキリと表れています。鴻海側は、買収するという前提である程度綿密なプランを立てていたことがわかります。

 

売上高が3500億円も減少していることからもわかるように、従業員のリストラを加速させて不採算部門を切り離しただけという見方もできます。シャープが本格的に回復するのであれば、規模の縮小だけではなく売上の増加も狙っていく必要があります。

 

今期よりも来季の方がより重要な一年になります。

 

PER10倍とすると2400億円の純利益が妥当

 

現在のシャープの株価は495円。

 

発行済株式数は50億株程度あります、そのため、時価総額は2兆4000億円となります。

 

シャープの当期純利益は、マイナスのため実際にはPERを計算することはできなのですが、もしもシャープの株価がPER10倍と割安水準だった場合に、今期の純利益はいくらが妥当になるでしょうか。

 

PERは以下の公式で成り立ちます。

PER = 時価総額 ÷ 純利益

 

そうすると2400億円の純利益が妥当な株価となります。

 

鴻海が経営の舵を握ったことで、2300億円の純利益を押し上げましたが、株価の適正価格からみるとあと2600億円利益を上げる必要があります。

 

この数値からもわかるように、明らかに現在のシャープは買われすぎています。来年どれだけ利益を見込めるかはまだまだ未知数です。

 

繰り返しますが、不採算部門の切り離しとリストラがうまくいって、赤字が止まっただけです。これから先は利益を増やすための戦略が必要になります。

 

過去の配当金をみると600円が目安になる

 

年度、根間配当、株価
2010年3月期、17、1000円
2011年3月期、17、850円
2012年3月期、10、600円
2013年3月期、0、300円
2014年3月期、0、300円
2015年3月期、0、240円
2016年3月期、0、160
2017年3月期、0、500円(17年4月3日現在)

 

2008年ごろまでは、2000円前後で推移ししていた銘柄です。

 

2010年と11年の配当金は17円もありました。利回りにすると2%前後です。

 

主力の液晶パネルの不振に始まり徐々に売り上げを落としていくことになります。配当金が停止されてから4年が経ちます。

 

2017年度の配当はおそらく出ないと思いますが、過去の配当を見る限り来期もプラスが見込まれるようなら配当も復活しそうです。

 

これが800円、1000円を超えてくるようになると、業績不振になる前の17円も見えてきます。

 

長期投資で株式市場に臨む以上、配当金はとても重要になってきます。キャピタルゲインは読むことができませんが、配当収入はある程度計算できる収入になるかです。

 

配当利回りが3%あれば、運用利回りが3%マイナスだったとしても、プラマイゼロに抑えることができます。逆に、利回りが3%だった場合、全体のパフォーマンスを6%に押し上げてくれます。

 

業績回復株の真の狙いは、格安で配当金を得ることにあります。

 

株価が800円まで回復し、年利2%の配当金17円を分配したとします、そうすると150円で参加した投資家は実質11%の配当金を得たことになります。

 

業績回復株で底値に張り付いて銘柄を買い支えると、実際に反転がはじまるとインカムゲインと配当収入のダブルパンチで急速に投資家の資産を押し上げてくれるという効果を持ちます。

 

株価500円は明らかに株高

 

シャープの株価が500円というのはやはり割高な印象を受けます。

 

それはそうとしても、過去の配当金を見ると夢が膨らみます。早ければ来年度には復配が期待できるかもしれません。

 

現在の株価が割高な印象は消えないですが、それでも今後も十分に期待できそうな銘柄でもあります。

 

まずは口座開設から 

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