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２割の勝者と８割の敗者
株式投資の世界で勝つことができるのは、全体の２割だけだと言われています。これを聞いて不思議に思ったことはないですか？
購入した株が上がるか下がるかは２択しかありません。企業を分析して業績が上がると思った株を買うだけなのに、どうして負けてしまうのでしょうか。
たとえば、ある上場している企業のファミレスでアルバイトをしていたとして、お店の評判やお客さんの反応を確認し、さらにファミレスが公表している過去の決算書を見れば、今年の業績が上がるのか、それとも下がるのかは簡単に予想できそうな気がします。
投資を始める前は、どうして負ける人が８割もいるのか不思議でしょうがありませんでした。しかし、実際にお金を証券口座に入金し、投資を始めてみるとその理由がすぐにわかります。
わたしは２００９年に株式投資を始めましたが、すぐにお金がなくなり、わずか数ヶ月という短い期間で早急に退場する羽目に陥りました。
理由は単純で、お金の前で冷静に行動できなかったからです。日々、動く株価に夢中になり、仕事中でも気になって仕方ありませんでした。トイレに行くと株価ばかりチェックしています。この株なら将来値上がりするはずだと思っても、次の週には、さらに値上げしそうな株を見つけて、売ってしまいます。
こういう人が大半で株式市場は成り立っています。２割はお金の前でも冷静に行動できる人、８割は感情に流されてしまう人です。
パレードの法則というのは、知っていますか？８対２の法則ともいわれます。主要な一部（２割）だけが重要で、残りの８割は重要ではないという法則です。
サラリーマンの世界でも、売り上げに大きく貢献する２割の優秀な層のおかげで成り立っています。８割のサラリーマンは優秀な方のおかげで生活が成り立っています。
勝負に勝てないときは、常に自分自身に問題がある
お金の前でも常に冷静でいるというのは、言うのは簡単でも、いざ実践しようとすると非常に難しいのがわかります。
わたしは冷静でいるためには、心に余裕を持たせるようにしています。これは勝負の世界では鉄則ですが、意外と実践できている人は多くはありません。
→そう言う自分もまだまだできていませんが。
たとえば、１００万円賭けてトランプゲームをしたとします。１人は月収が２０万円しかなくて、全財産の１００万を賭けて人生を一発逆転したいと思っている人、もう１人は月収が１００万円で全財産が３０００万円以上ある人。
前者の方がトランプがうまかったとしても、後者が勝つことを予想するのは難しくありません。わたしは間違いなく、後者が勝つことにお金を賭けます。
１度や２度勝つことはあるかもしれませんが、余裕がない方は精神が追い詰められていくので、勝手にミスして自滅していきます。心に余裕がある方は、ミスしないことに細心の注意を払えばいいだけです。
お金を失ったとしてもたいして生活に困らないし、稼ぐことができたらラッキーだと思っていれば、心に余裕が生まれます。
→負ける確率を減らすことができます。
ドラマや漫画を読んでいると、前者の方を主人公にした作品が多いですよね。１度の勝負ですべてを失ってしまうというのは、ドラマは盛り上がるかもしれませんが、現実の世界では負ける人の思考です。
勝負師の方は、負けるときは常に自分自身に問題があると語りますが、まさにその通りだなと思います。
お金に対する執着心が強ければ強いほどマイナスに働きます。
お金の執着心を捨てれば、黙っていてもお金は増えるようになる
繰り返しますが、これは口で言うのは簡単ですが、実践するのは非常に難しいです。
特に投資を始める理由は、お金持ちになりたいから、サラリーマンを辞めたいから、子供の教育費を稼ぎたいから、という理由で始める方が非常に多いです。お金が欲しいと思って始めた人に、お金を稼ごうとするなというのは、明らかに矛盾した行為です。
どうしてお金目的で投資をする人が多いのかというと、あなたに投資を勧めようとしている人がいて、その人たちがそれで利益を得ているからです。
投資の世界では、実際の取引きはすべて電子上で行われるため、中々想像しにくいところがあります。あなたの身内が１００万円しか生活費がないのに、１００万円をカジノに持っていって一晩で大金持ちになろうとしたら、すぐに止めるはずです。
しかし株式の世界では、そういう人がたくさんいます。ひと月で数百万円失ったとか、老後の退職金をすべて失ったとか、そういう話は決して少なくありません。
しかし正しい知識を身につけさえすれば、黙っていてもお金は増えていきます。むしろ、多くの投資家が自滅してくれるので、あなたにとっては大きなチャンスになります。
資産が増えてくると、あなたの労働に変わって、お金がお金を稼いでくれるようになります。長い時間会社に残って遅くまで働き上位２割を目指すよりも、最も合理的な方法でお金を増やすことができます。
